誰もが老人になる。体の老化現象は受け入れるしかない。60歳過ぎの女性が20歳の女性と肉体美を競争しても意味が無い。60歳、70歳、80歳、90歳、100歳になる過程で自分の老後生活が変わって行く。現状維持は出来ない場合がほとんどだ。平均寿命と健康寿命のギャップが10年間ほどある。この10年間は、家族や老人ホームなどの施設で支えられながら不自由な生活をすることになる。
自分の老後がどのような生活になるかの予備知識を持つことは必須!
自分の体に起きる老化
67歳の私は人生の先輩たちの後ろ姿を横浜の街中で見ている。老後の生活は、非常に個人差があるというか、有り過ぎるほど違いがある。老化で顕著な現象は足の筋力低下である。老人が歩く後ろ姿を見るとそれが直ぐにわかる。歩幅が狭く、ゆっくり、ヨロヨロしながら歩く。歩き方に力が無い。
足の筋力低下は典型的な老化現象
老人になると体にどのような変化が生まれて来るのか、事前に予備知識があると助かる。予備知識があれば今から対策が取れる。足の筋力低下は典型的な老化現象である。意識して足の筋トレを60歳代から始めないと歳を追う毎に足の筋力低下が起きてくる。
問題はそれが自覚できないことである。足の筋肉の量が毎年1%づつ失われて行く。普通の生活をしていてもそうなる。ある日ある年に突然異変を足に感じ始める。足に力が入らない、足が重い、歩くと疲れやすいなどの自覚を覚える。その時は既に遅しになる。足の筋肉量が必要以上に損失したためである。
気が付かないうちに起きる「食が細くなる」老化現象
気が付かないうちに起きる老化現象に「食が細くなる」という現象がある。この現象は活発に仕事をすることが無くなった65歳以降のシニアに起きる。仕事が無くなると暇になる。暇になると体を動かす活動が少なくなる。活動が少なくなると必要なエネルギー量が減少する。
その結果、食べる量が減少する。知らないうちに野菜中心の食事になりタンパク質の量が減って行く。食べる物に偏り始めると栄養面でアンバランスになる。食べる量が減り、栄養面でアンバランスになると低栄養状態の体になる。こうなると体力が落ちて、色々な病気になりやすい。
普通の生活が出来る体をいかにして維持するかを意識して老後の生活をする必要がある。老後の生活は体を動かして食の栄養バランスを保つのが基本になる。老人になると体を動かす機会が少なくなり、体が錆びてくる。運動習慣が身に付いているシニアとそうでない老人では、姿勢と体力面ですごい違いが生まれる。
老化の予備知識
老化の予備知識があると自分の体に起きた異常に驚かなくなる。事前にその対策を行っていれば、老化現象を遅らせる事が出来る。
私たちの体は60歳頃から免疫力が急激に低下し始める。免疫力の低下は病気になりやすくする。免疫力を強化する方法が事前に分かっていれば、病気になりにくい体を作れる。体から成長ホルモンが分泌されると免疫力も強化される。成長ホルモンの分泌は筋トレをすることで促す事が出来る。エイズ患者が筋トレをして発症を抑えている。筋トレで免疫力を強化しているからだ。
老人になる=体が衰える。問題は衰える体力を遅らせて強化するには何をすれば良いかである。筋トレをすれば衰えていく体力を強化できるという予備知識があれば、多くのシニアは筋トレをやり始める。60歳代のシニアはその知識を学んで筋トレを始めている。
衰えて行く体を抑える効果が筋トレにある。筋肉を鍛えると新陳代謝が増える。血液の流れも良くなる。メタボ対策にもなる。筋肉は骨と連動している。筋肉を鍛えると骨も強化される。心肺機能も強化される。体が疲れるため夜は熟睡する。定期的な筋トレは、老いて来る体に善循環をもたらす。
老眼、老人性難聴、老人性皮膚のシミ、体温調節能力の低下、味覚の低下などどうしようもない老化現象も多い。その時は、開き直るしかない。出来る対策をやり、出来ない事は出来ないで受け入れる。老人になるのは宿命である。
結論
- 誰もが老人になる。体の老化現象は受け入れるしかないが、予備知識があると改善できる。
- 老化が顕著な現象は足の筋力低下。筋トレの運動習慣を身に付けると足の自由を維持できるようになる。
- 気が付かないうちに起きる老化現象に「食が細くなる」という現象がある。知らないうちに低栄養状態に体がなる。気が付かないうちに老化現象は体に発症する。