平日の通勤で駅の階段を上がり下りしている。駅の改札口に行くためには階段を上がる必要がある。改札口から乗車プラットホームに行くには階段を降りなければならない。この階段を昇り降りする一連の動作でいつも感じることがある。階段の昇り降りをした後に息が次第に切れ始めるのだ。足の筋肉にある酸素が切れて肺に酸素を送れと足の筋肉がSOSを出しているのだと思う。
週二回近くのスポーツセンターで筋トレをしている。スクワット運動は、70キロ 6回x3セットできる。筋トレの運動は、無酸素運動であるので息が切れる事が多い。そんな運動習慣を身に着けていても駅の階段の上がり下りで息が切れる。通常の歩行では早足でも息切れはしない。ウォーキングも10キロ歩いてもちょっと疲れを感じる程度である。その意味で特別な心肺疾患があるとは思っていない。
駅の階段の昇り降りで体験する息切れは老化現象なのだろうか?20歳代の若者と60歳代のシニアでは身体的に違いがあるのは確かである。
階段の上り下りで息切れを軽減する方法
まず、階段の上り下りで息切れが発生することが心肺疾患の可能性があるかどうかを判別する必要がある。下記のチャート(参照元:一般社団法人日本呼吸器学会)を参照して頂きたい。
グレード2以上の状態である人は、何らかの病気になっている可能性があるので病院で検査をしたほうが良い。グレード0と1の方は普通に健康な方である。
階段をいつも使うと息切れが軽減する
世の中にはビルの20階まで階段で上がってオフィスに出社している人がいる。その人は階段を昇り降りすることが趣味に成っているほどの階段マニア。彼は20階階段を上がっても息切れがしないと言う。こちらのホームページを一読してもらいたい。彼のやり方は階段があれば階段を利用して運動時間を毎日増やしているということ。階段をいつも使うという習慣を身につけることで知らないうちに階段で息が切れない体を作っている。
シニアの息切れ対策:階段がある所は階段を使う習慣を身につける
私も意識して階段を使うようにしている。NPO団体の定例会があるビルの会議室は8階。いつも、8階まで階段を上がり下りしている。4階ぐらいに達すると息が切れ始める。そこを我慢して息をハアハアしながら8階まで登り上がる。8階についたらしばらく息が元に戻るまで立ち止まる。3分から5分ぐらい休憩しないと息が元に戻らない。
階段運動をやり始めて1年が経過した。8階までの階段を上がり下りしているが、1年間やり続けたおかげなのだろうか息切れの苦しさが軽減されきた。息切れは5階から始まる。8階に到達しても息切れの苦しさから回復するのに2分ぐらいで済んでいる。確実に階段の上がり下りの運動は息切れ対策になっている。
階段で息が切れるのは自然現象なのだが個人差がある。階段の昇り降りを習慣化している人にとっては息切れで困ることがない体になる。階段は無料の健康向上道具である。足を鍛えるならば、いつも、階段がある所は階段を使う。足を鍛えるだけでなく心肺機能も鍛えられる。
私は子供の頃から長距離走よりも短距離走のほうが得意であった。生まれつき心肺機能が弱いのかもしれない。そんな印象がある。人それぞれ違った体を持っている。普通の生活をする上で支障がない体であるが、負荷が普通以上になると症状がそれぞれ違った形で出る。
階段を避けるシニアの足は衰える
駅のプラットホームを見ていると電車から降りた通勤客がエスカレーターに乗るために列を作っている。その横に階段があるのだが、使っている乗客は少ない。私はいつも階段を使っている。身体的に何も支障がないので足を階段で鍛えている。
いつも階段を使っていると階段を使うことが当たり前になる。階段に慣れると時間の問題で脚力が強化される。徐々に階段の上り下りの負担を感じなくなる。エスカレーターは確かに足を楽にさせるのだが、シニアの脚を駄目にする。足を使わない生活習慣が身につくと足の筋肉量が減っていく。それが原因で歩行障害が後で襲ってくる。
階段を使う生活習慣を身につけると脚力を維持できる。老化現象で筋肉量が減っていくのを食い止められる。その事実をシニアは知らない。階段を使うのは疲れるからエスカレーターを使う。それは自然な欲求であるが、その誘惑に乗らないことがシニアの脚力を強くさせることになる。
自分の健康のためにシニアは階段がある所は階段を使うべきである。エスカレーターやエレベーターは便利だがシニアの健康に寄与しない。
結論
- 駅の階段の上がり下りでシニアの息が切れるのは老化現象の場合が多い。
- 心肺機能を強化しないと年齢とともに息切れが続く。体を鍛えるしかない。
- 階段だけを使う生活を習慣化することで階段の息切れを改善できる。