体の若さと年齢は風貌とおしゃべりに出る

義父の家の向かいに住む隣人に初めて会った。いつも、義父の家の周りを掃除してくれているご婦人だ。第一印象は70歳代前半のご婦人という感じがした。話をしているうちに年齢が83歳とわかった。とても83歳のご婦人に見えなかった。動きが機敏で表情が豊かな方だ。典型的な老人という感じを与えていない。特別に運動もしていないようだ。

彼女が言うには親からの贈り物が「健康で頑丈な体」だそうだ。本当に若さは人それぞれだ。生まれ持った生命力、体を鍛えて若返りしたシニア、枯れていく老人、病気で病院通いしている老人、本当に色々な老人がいる。

老人が求めるものは老いを感じさせない体と風貌

元気がある老人は、特にご婦人は話し方に力を感じる。話しながら体をよく動かしている。おしゃべりが好きで興奮しながら色々な事を話し出す。そんなご婦人に初めて昨日会った。話を聞きながら、身体を観察していた。姿勢が良い。体が枯れ細くなっていない。服装が若々しい。顔の表情が豊か。誰が見ても83歳のご婦人とは思わない。

80歳代の老人

私が今まで見かけた80歳代のご婦人たちは、皆、姿勢が悪い。背中が少し猫背になって体が弱々しい。動き方もゆっくりで顔の表情も老いを感じさせる。おしゃべりに力を感じない。

人間、80歳を過ぎれば、その人のDNA(生まれつきの生命力)に依存した体付きになる。特別に健康を意識して筋トレや定期的な運動をしていなければの話だが。彼女はひ孫のお世話もしている。保育園にひ孫を歩いて迎えに行っている。それだけ脚力もあり、元気なのだ。

体の若さと風貌は筋肉を維持、増やす事で改善される

私が80歳になるまであと13年余ある。 5年毎、10年毎に私の体は老いて行く。筋トレをしていても体全体は確実に老いて行くが老いる時間を遅らせる事ができる。私の体がどのような感じで老いて行くかは誰も分からないが、筋トレで筋肉の鎧を維持できると思っている筋トレの効果は骨と筋肉で体型を維持できることである。姿勢も良くなり体重も維持できる。

食欲が筋トレで旺盛になるので体は枯れていかない。バランスが取れた食事をして適度な運動をしていれば、体は正直にそれに答えてくれる。老人が老人の風貌になるのは、体を活発に使わなくなることで食欲が減り、新陳代謝が衰えていくからである。これが知らないうちに進行し、悪循環になる。

老人が枯れて見えるのは筋肉量が体全体的に減ってきているためである。筋肉は水分を貯める。みずみずさは水分を多く体に保持しないと生まれない。健康な成人で、体重の60%前後(男性60%、女性55%)が水分である。筋肉量が少ない高齢者の体は水をたくさん飲んでも筋肉に蓄えられる水分の量が少ない。

体を積極的に動かす生活習慣を持つシニアは筋肉の衰えを遅らせ、水分を筋肉に維持しやすい。水分が多く蓄えられているシニアはみずみずしい風貌になる。体の若さは筋肉の量で決まると言って良いのではないか。筋肉を使わない生活をするとこんな悪循環になる。

  1. 体を動かさなくなる日常生活
  2. 食欲がなくなる
  3. 新陳代謝が衰える
  4. 筋肉が衰えていく
  5. 食べる量が少なくなり、バランスがある栄養が取れなくなる
  6. 低栄養状態で生活を続ける
  7. 体が思うように動かせなくなる

衰えた体の若さを取り戻すには

体を活発に動かさない日常生活習慣を変えることである!体を楽にさせる行動は体を鍛えない。体を日常生活で使う機会が多い老人は消費するカロリーが高いので自然に食欲旺盛になる。体を使うので新陳代謝も増えてくる。筋肉も使うので失われていかない。食事の量が増えて、カロリーを使う日常生活が悪循環を止める。

83歳のご婦人は朝早く起きて自宅だけでなく周りの家の落ち葉掃除をする。その後で朝食を作り出す。典型的な昭和の主婦だ。見ている限り活発に体を動かす生活を続けている。体を積極的に動かす生活習慣を持つ83歳のご婦人である。

老人の老いを感じさせるのは表情とゆっくりとして体の動きである。表情が豊かな人は体も一緒に動かしながら他人とコミュニケーションをする。声にも力が入る。元気なシニアは良く喋る。口の運動が表情を良くする。

結論

  • 83歳に見えないご婦人に驚く。姿勢も良く、顔の表情が豊かで、おしゃべりの声にも力を感じる。
  • 若さは人それぞれ。一つだけ言えることは新陳代謝量が多いシニアは元気で若く見えるということだ。新陳代謝は定期的な運動を続けることで増やすことが出来る。