もうすぐ66歳になるシニア男性。認知症という言葉が時々頭をかすめる。先日、こんな事を言ってしまった。ファミリーマートのコンビニでフライドチキンを買うよう妻に頼まれた。ファミリーマートのレジ付近にフライドチキンが何種類か置かれている。その中のセット販売のフライドチキンを店員に頼んだのだが、・・・ここで問題が発生。
「ファミキチの6本セットを下さい!」・・・店員は私が何を言っているのかが分からない。何度か同じ言葉で店員に買いたいフライドチキンを指さしたのだが、分からずじまい。若い男性店員は、シニアの女性に助けを求めた。カンターから出てきて私が指さしているフライドチキンを確認して、こう言った。
「ファミマチキンですね。はい、6本セットの注文有難うございます。」
ここで私ははっと私自身の間違いに気が付いた!!私は、ファミマチキンをファミキチと言っていた。だから、若い男性店員は私の言っていることが分からなかったのだ。新しい言葉を自分の都合の良い言い方に勝手に変えている自分に驚く。認知力が落ちたのか!
60歳を過ぎると認知症を意識し始める
なぜ、私はファミマチキンをファミキチと言ってしまったのだろうか。今振り返って見るとファミマチキンをファミキチと頭の中で思い込みがあったのではないか、ファミマチキンよりもファミキチの方が言いやすい。そんな理由が浮かんできている。
見間違いと文字認識の能力が低下してきたのではないか。認知症の始まりではないかと一瞬不安を覚えた。
認知症を疑うためのチェックリスト
「こんな症状があったら要注意!」という話から始まり、次の11の質問がありました。
1、同じことを何度も言ったり聞いたりする
2、物の名前が出てこない
3、置き忘れやしまい忘れが目立つ
4、時間、日付、場所の感覚が不確かになった
5、病院からもらった薬の管理ができなくなった
6、以前はあった関心や興味が失われた
7、水道の蛇口やガス栓の閉め忘れが目立つ
8、財布を盗まれたといって騒ぐ
9、複雑なテレビドラマの内容が理解できない
10、計算のまちがいが多くなった
11、ささいなことで怒りっぽくなった
(引用先:定年の過ごし方・ロングステイ・みんなの伝言/掲示板)
私は、2番のモノの名前が出てこないと11番の些細なことで怒りぽくなったが該当していた。上記は住友病院神経内科の宇高不可思先生の「認知症チェックリスト」である。もし、該当する項目がたくさんあり、半年以上もその現象が続く場合は、認知症専門医がいる病院で診察を受けることを助言している。
モノの名前が出てこない現象は、妻も私もよく経験している。多分、多くのシニアは同じような経験をしているはずだ。その時は名前が浮かんでこないのだが、しばらくして急に思い出すのだ。
些細なことで怒りぽくなることは、頻繁にある。スタバを仕事場にしているのだが、幼児や赤ちゃん連れの母親グループがやってくる。彼女らは、グループでいると態度が横柄になるというか、自分たちのことしか考えなくなる傾向が強い。幼児や赤ちゃんがギャン泣きしていても自分たちのおしゃべりで周りのお客の迷惑を顧みていない。そんな姿勢とマナーに怒りの火花を心の中で燃やしていた。
まだ、自制心が残っていたので睨みつけるだけで終わった。
NHKが紹介する認知症予防運動
NHKのホームページで認知症予防運動を説明している。ページタイトルは、NHK認知症ともに新しい時代へである。このページに認知症予防運動プログラムが紹介されている。その中に新しく下記のような運動も追加さている。
- 散歩・通勤〜ウォーキング
- 階段上がり
- つま先立ち
- 掃除
脳を刺激するには、体を動かすことで脳を使う。それに考える作業を加えるともっと脳を刺激することが出来る。その仕組みを利用して身近な運動として上記のような活動を推奨している。普通の生活でやっていることである。これらが出来ていない生活をしているシニアは要注意だ。
脳を刺激する活動を継続すること!
私は、週2回スポーツジムで筋トレをやっている。筋肉を鍛えるために何をどうすれば良いかをメモとして記録ログを書いている。今日は、この筋肉を鍛えようとか、今度は1セット何回までやろうとか、気分的に優れないので好きなトレーニングだけしてシャワーを浴びて帰ろうとか。
生活自体は、個人事業者として仕事を毎日している。売上を伸ばすために何をすれば良いか、新しいビジネスの種探しをインターネットの中で探している。脳は、パソコンのキーボードで指を動かしながら考えをまとめる作業をしている。
帰宅時には、1.7キロの道を歩きながら物思いにふける。私の脳は、刺激を受けながら活動している。
ただ、社会人になってパソコンを使い始めると暗算や計算を頭や手でやることが無くなってしまった。そのため、簡単な足し算、引き算、掛け算、割り算などを頭の中でやろうとすると間違えてしまう。いつも、スマホやパソコンの計算アプリでやってしまうからだ。
文明の利器は人間の本来の能力を駄目してしまっているといつも思っている。パソコンやスマホを日常的に使い始めると手で漢字を書けなくなる。手紙や葉書を書くという習慣がメールで送信に変わった。パソコンやスマホはかな漢字変換をしてくれる。便利なのだが、漢字を手で書けなくなるのは困る。
でも、
時代の流れについていくには、文明の利器を最大限に活用する必要がある。今にスマホがないと何も出来ない若者たちだらけになってしまうかもしれない。新入社員研修でパソコン研修が必須になっている。スマホが使えてもパソコンが使えない新入社員が増えているからだ。
シニアは、脳と体を刺激する活動を意識して生活環境に取り入れていかないと認知症になってしまう。意識する、しないでは相当違う。意識することでアクションに結び付けられる。意識しないシニアは、知らないうちに楽な認知症の道を進んでしまう。
結論
- 60歳を過ぎたら認知症を意識し始める。物覚えが悪くなった、モノの名前が出てこない、ちょっとしたことで切れ始めるなど老化現象が目立ち始める。
- 認知症のチェックリストがある。住友病院神経内科の宇高不可思先生の「認知症チェックリスト」である。該当する項目がたくさんあり、半年以上もその現象が続く場合は、認知症の専門医がいる病院で審査を受けるべきだという。