老後の優先順位はお金なのか、健康なのか?

65歳で会社を卒業し、パートやアルバイトの仕事につくシニアが多くなる。65歳はまだ若いし、働ける身体であるからだと思う。仕事があれば、お金を老後のために貯めながら現状の生活を維持できる。収入は減るが、それを補う年金収入が手に入る。

60歳代で働けるうちはお金を稼ぐことが老後の生活で優先されるのだが、70歳を過ぎる頃から加齢による健康障害が出始める。体力と免疫力が急降下して病院通いが始まる人が多い。パートもアルバイトも健康障害で出来なくなる。お金を稼ぐことよりも自分の健康を維持することに頭が一杯になる。

お金稼ぎは老後の生活に潤いと心の余裕と安心を与えるのだが、今まで当たり前と思っていた健康で問題が起きる。健康はお金で買えるのか?それは疑問である。

健康であればお金は何とかなると思うのだが!

働き続けないと生活が成り立たないシニアは健康を害した時点で生活が成り立たなくなる。その時どうするかを今から計画を練る必要がある。その計画があれば、最終的にどんな老後を迎えるかが想像できる。老後に健康を害するとお金だけでは済まない状態に陥る可能性が高い。子どもたちへの負担が生まれるからだ。子どもたちの支援で生活を続ける場合が多い。

お金は無いよりもたくさん有ったほうが良いが、健康はお金ですぐに買えない。

年金生活は苦しいのでお金を優先する老後

65歳の時に体が健康でパートやアルバイトをしていると今の状態がずっと続くのではと思い込む。年金以外の収入は、老後の生活に余裕と自由を与えてくれるので仕事を優先する生活パターンになる。多少無理をしても働き続けるシニアが生まれる。

シニアにとって体の疲労が積もるとなかなか回復しない。加齢で体力の回復が遅くなる。時間の問題で健康不調が襲ってくる。健康をうまく維持しながら働く習慣と考え方を身に着ける必要がある。健康であるから働けるという現実を忘れてはいけない。

65歳を過ぎて働く場合は、自分の健康をどの様に維持して行くかを真剣に考えて体調不調にならないようにする。そのためには、何に気をつけて、何をすれば良いかを知ることだ。体が資本。老いれば老いるほど「体が資本」の意味が心に刺さってくる。

健康を害すると医療費が増える老後

生活習慣病の予備軍になると医者から強制的に定期的な運動をするよう助言される。メタボを指摘され体重と内脂肪を落とす事が求められる。定期的な運動は、65歳を過ぎたシニアにとって意識革命を起こさないと運動習慣が身につかない。

年に1回の人間ドック検査で色々な異常が発見される。精密検査までとは言わないが、要観察となる項目が増える。体は確実に老化で弱くなってきていることが分かる。この頃から医療費が発生する病院通いが始まる。仕事に影響する状態になれば、健康改善のためにパートやアルバイトは辞めることになる。

70歳を過ぎれば、老いから来る病気や生活習慣病に悩まされ始める。健康というキーワードが頭から離れなくなる生活が始まる。

健康はお金で買えるのか?

今まで貯蓄してきたお金で健康が買えれば良いのだが、健康は商品ではない。健康は、自分で作り込むものである。健康改善のために病院通いをするのだが、本来ならば健康維持のために医者が勧める定期的な運動をするべきなのだ。

生活習慣病の一つである糖尿病になる前に食生活を改善し、定期的な運動をして余分なカロリーを燃焼する。そのためにお金を使うのだが、直ぐにはその効果が出て来ない。健康を回復するには、自助努力が強く求められる。自助努力はお金で買えるものではなく、自分の意識改革でやるものである。

健康を改善するには、(1)バランスが良い食生活、(2)余分なカロリーを燃焼させる定期的な運動、(3)この2つを支援することにお金を使うことである。

結論

65歳になり年金を受け取リ始めると同時に仕事を出来るだけ長く続けることを考え始める。いづれ仕事が出来なくなる年齢になり、お金の面で制約される。働ける時にお金を稼いで貯める。それが65歳から何歳まで続けられるかだ。

但し、厳しい条件が壁となって生まれる。加齢による健康障害だ。健康であれば、仕事ができる。仕事ができればお金を稼げる。それが健康を害すると止まり、医療費が発生する。貯めたお金は減って行く。

65歳からの生活は、お金稼ぎの前に普通の生活ができる健康が先にくる。健康は、お金ですぐに買えない。定期的な運動とバランスが取れた食生活で健康の基盤が作られるからだ。特に高齢者は、筋肉を作るタンパク質の多い食を取らない傾向が強い。

体に良いものをたくさん食べないと生命エネルギーは維持されない。健康を害してまでお金稼ぎをする必要があるのだろうか。お金に対する欲は魔力ように強い。お金があれば、老後は安心であると信じている。本当にそうであるのだろうか。

私は、健康維持にお金と時間を使っている。お金稼ぎはその後に来る。75歳、80歳になったときに体に何が起きるか想像できるからだ。健康を80歳まで維持できれば、お金を稼ぐ方法や仕組みを作り出せればお金を稼げる。健康を失うとそれが出来ない。