人生は一度しかない。
会社勤めが長いシニアはサラリーマン生活以外の世界を知らない。この世の中には色々な世界が存在する。色々な世界は人々に生きて行く上で色々な機会を与えている。会社勤めの世界はその中の一つにすぎない。
60歳を過ぎれば、別の世界でひと暴れしても良いのではないかと私は思っている。今までの経験とスキルを自分がやりたいと思ったことに投入する。60歳代は健康で体力も有り退職金もある。今まで経験したことがない新しい事に挑戦できる最後の機会ではないか。
60歳、65歳で会社に雇用される生活から自分を雇用する生活に挑戦してみてはどうか。自分には無理であると頭で考えないでちょっとした遊びとしてリスクを最小限にして挑戦して見ると残りの人生が面白くなる。
世の中の変化に押し潰される前にやりたい事をやる機会が目の前にある!
自主的に動いてみないと現実は分からない。本の世界や頭の中での想像は今見ている現実の世界とは違う。たくさんの情報が色々なメディアから発信されている。色々な世界から情報を発信する道具を持つ人、団体、組織が自分たちが信じる目的のために発信している。耳にも入らない情報から共感を呼ぶ情報まで色々発信される。
定年退職で新しい人生に挑戦する切符を得る
60歳から70歳の間が、健康、体力、気力(情熱)の面で新しい人生に挑戦するエネルギーがある。この機会を逸すると会社にぶる下がった生活以上の人生を味わえなくなる。植木等 映画「サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ」がある。会社員として組織の中で居続けられるならば、良いのだが年齢制限が必ずある。政府が65歳まで定年延長を推し進めているが、誰もが職を維持できるという保証がない。その上、65歳以降は退職になる。
サラリーマンは気楽な家業と言えども時代によりけりである。2023年以降はシニアがシニアのための仕事を創造する時代になる。シニアの生活を安定させるため、シニアに生き甲斐を与えるため、シニアが社会との接点を失わないためにシニアの存在と価値を見出す仕事を創造する必要がある。
自分の力だけでお金を稼いだけ意見がある会社員は少ない。会社員は会社に雇用されて給与を頂いて生活する種族である。定年退職した会社員が自分の力でお金を稼いだ経験があれば、その経験を生かして起業する場合が多い。
会社で部長まで昇進できなかった女性経営者がいる。彼女によれば、元の会社で部長になるよりも起業して会社を設立し社長になった方が早かったと言う。もし、万年平社員で定年を迎えるならば、起業に挑戦して社長業を経験してみるべきだ。定年退職後は自分の考えで生活を新しく作れる。会社員から経営者になれば、今まで見えていなかった世界が見えるようになる。
起業に挑戦すれば、雇われ社員と経営者が見る世界が全然違う事に気付くはずである。新しい人生に挑戦する切符を今得ている。その切符を使うか、使わないかでこれからの人生が刺激的になるか、退屈になるかのどちらかになる。
安易な雇われ生活を求めて自分を雇ってくれる会社を探しても決して自分の欲求を満たす雇用先は見つからない!高齢者は主戦力としてみなされない風潮がまだある。今まで以上に働く事に情熱を失う。何のために働いているのかが分からなくなる。
老後の生活費を稼ぎたいならば自分の力だけで稼ぐ人生を求めるべき
再就職先を探すのは生活費を稼ぐためだと言うだろうが、誰かに管理・コントロールされた生活が65歳頃まで続くだけである。その後は勝手に自分で仕事を作って生きろとなる。どんなに藻掻いても年寄りになれば解雇となる運命を待つのが雇用された会社員である。
一生を誰かの指示と管理下で終わる生活が幸せなのだろうか。私は疑問に思う。人生は一度しか無い。自分の人生を自分の采配で泳ぎ回る選択の自由を得られるのは定年退職の時である。自分で起業するよりも他人に雇用してもらった方が楽だ、安心だと思っているならば、年齢で雇用されなくなった時の自分の姿を想像して見て欲しい!
65歳過ぎのシニアを積極的に雇用する会社は少ないし、70歳を過ぎれば用済みとなる。誰も年老いたシニアを雇用してくれない。それをどう受け止めるか。60歳代が一番新しい人生に挑戦できる機会がある。新しい人生に挑戦する機会がある年齢のうちに勇気を出してやってみる。
大きな冒険はしない。少ないリスクで何度も小さいビジネスに挑戦するやり方がシニア向けである。考え方とアプローチはこんな感じになる。
- 個人事業主でお金が先にでないサービス業で始める
- 大きな市場ではなく、ニッチ市場で自分が得意とする分野に特化する
- インターネットの利点を最大限に活かす
- ビジネスモデルを3つ以上用意してテストマーケティングをする予算を配分する
- 最初から成功はしないので失敗から学べるようにして複数回ビジネスに挑戦する
もし、機会があるならばこれから起業する人を手持ち弁当で支援する。支援しながらビジネスの立ち上げの経験を得る。多くは失敗するので失敗の原因を学ぶ。
結論
自分で起業するには歳を喰い過ぎたと気がついても遅い!人生は一度しか無いということを60歳になった時に考えて、新しい人生を踏み出す勇気を持つことである。60歳、65歳で再雇用されても70歳を過ぎれば自動的に雇用止めになる。その後は誰も雇ってくれない。そんな事を事前に分かっているはずであるのだが、「サラリーマンは気楽な家業」の幻想に染まっていて雇用先を探し続ける。
残り少ない人生を楽しく過ごしたいならば、他人を頼る生活から自分に頼る新しい人生に挑戦すべきである。誰も老人を助けてくれない。自分で自分を助ける意志と機会があるうちに勇気を出して挑戦して見る。人生は一度しか無い。もう、過去に戻ってやり直せない。体力、健康、情熱、気力があるうちに新しい人生に挑戦すべきである。