60歳からの人生をどんな人生にしたいか?

60歳で定年退職のシニアが多い。小学校から大学まで学校生活を体験し、会社勤めを22歳から60歳までする。会社勤めが学校の延長線のような生活である。学校では授業料を支払い、会社では給与を頂く。会社での生活が1日の時間の大部分を占めている。

定年退職後、1日の大部分の時間がポカ~ンと空いてしまう。自由になれた喜びとあまり余った時間の使い方に戸惑う。 定年退職後の計画が出来ているシニアとそうでないシニアでは時間の使い方で大きな差が生まれる。再就職先を探して働き始めても65歳、70歳で雇い止めになるのは目に見えている。その後どうするかを考えていないシニアが多い。

会社員特有の流れに任せる人生を続ける定年退職者が多い。自分の人生を他に任せにしている感じである。今、自主的に自分の人生を組み立てる準備をするタイミングにいる。自分は一体何をして余生を楽しむのか?何をやっていれば幸せを感じるのか。60歳になった時点でそんなことを真剣に考えて準備すべきである。

60歳からの人生はやりたい事ができる人生

誰もが自分の人生についてああやれ、こうやれという指示をしない年齢が60歳である。自分で残りの人生をどのように過すべきかを決めねばならない。これって、難しい事である! やりたい事がないシニアほど難しい。

やりたいことがあるシニアは幸せ

会社勤めをしているときに定年退職したらこんな時間の使い方をして生きて行きたいという願望が無いと自分が決める本当の人生を送る事が出来ない。

サラリーマン生活は会社が倒産しない限り流れに流されるような生活が出来てしまう。好きでもない仕事をしながら給与をもらい週末や休暇を家族で楽しむ。多くの会社員はそんな生活が続いて定年退職になっているのではないだろうか。会社員にとって転職やリストラは一大事である。人生の転換になる。どちらも自分で次の人生路線を見つけなければならない。

1つの会社でずっと働き続けて定年を迎えた人ほど60歳からの新しい人生に戸惑う。自分で自分の人生を切り開いて来た人ほど新しい人生に挑みやすい。一寸先は闇の世界を十分理解しているからだ。自分で動かなければ、何も始まらない世界を経験している。やりたい事があれば、時間がかかっても実現できる世界である事を理解している。

60歳からの世界は「強い思い」を実現させる世界

平均寿命が80歳を超えている。私は何歳まで生きていられるかは分からないが、自分の思いをこの世界で実現させたい。それが出来るのは体力と気力が残っている60歳代しかないと感じている。70歳から80歳までは60歳代に築いた土台の上で自分の余生を楽しむ。歳を取れば取るほど老いてくる。体も至る所にさびが出てくる。今まで出来た普通の事が出来なくなる年齢が70歳以降に現れる。

残された時間は平均寿命80歳まで12年しかない。私の場合、本当に思いっきり自分が望んだ人生を味わえる時間は後10年も無い。なぜならば、緑内障にやられている。5年過ぎればかなり視野が悪くなる。自動車も運転が出来なくなる可能性が高い。時間は確実に失われている。それが緑内障の悪化症状の進み具合で分かる。

私は死ぬまで仕事をしたい。普通に仕事が出来る生活を続けたい。仕事をしているときが一番幸せを感じる。変化がない普通の生活に幸せが隠れているからだ。老いてくると普通の生活が楽園のように思えるようになる。自分の体が思うように動かせなくなるからだ。健康寿命はシニアにとって一番重要な要素になる。健康寿命を延ばすには確実に失われて行っている筋肉量を増やすことをしなければならない。そのために毎週2回スポーツジムに通って筋トレをしている。

60歳から体を鍛えるためにスクワット、ベンチプレス、懸垂運動を!

懸垂は上半身のスクワット運動と言われている。足腰を鍛えるにスクワット運動が一番効果がある。負荷が大きいので衰えていく足腰の筋肉を強く刺激して筋肉を維持できる。 同様に懸垂は上半身にある広背筋という大きな筋肉を鍛える。スクワットと同様に負荷が非常に大きい。60歳代で懸垂が出来る人は少ない。多分、40歳代でも出来ない人が多いはず。それほど筋力を要求する。

現在68歳の私が正しい姿勢で懸垂をかろうじて1セット10回まで出来るようになっている。70歳になるまでに懸垂10回x3セットまで出来るように頑張る。懸垂の効果は上半身の筋肉に出てくる。懸垂で広背筋を鍛えれば鍛えるほど上半身が逆三角形の体形になって行く。Tシャツ姿が良く似合うシニアになる。

筋肉運動をして体を鍛える事で成長ホルモンの分泌を促し、免疫力を向上させるメリットがある。ある意味では筋肉運動はアンチエイジングである。筋肉運動を定期的に行っているシニアは若く見える。運動をしていないシニアは新陳代謝が衰えて体全体が枯れて来る。

スクワットは歩行障害を予防する。加齢によるサルコペニア症状にならない。スクワット運動を続ければ何歳になっても力強い歩行が維持できる。

ベンチプレスの運動は腕と胸筋を鍛える。胸を筋肉で厚くさせられる。70歳を過ぎたシニア男性の胸を見ると厚みがない。筋肉が無いのである。痩せた上半身はフラットな胸から来る。

懸垂は上半身全体の筋肉を刺激して筋肉を活性化させる。40肩、50肩を味わった方は懸垂運動をしたほうが予防になる。上半身全体の筋肉を使うので腕が上がらない、痛いという症状は無くなる。筋肉を使わないと体全体が硬くなり柔軟性が失われる。

筋トレは60歳を過ぎても始められる

70歳になる前までに新しい習慣を身に付ける事

新しい事への挑戦は健康と体力があるうちにやるべきである。70歳以降は新しい挑戦で身に付けたことを楽しむ。70歳を過ぎると新しい事を始めるための「やる気力と情熱」が急激に落ちる。加齢から来る。誰もがその老化現象を体験する。

楽しい老後の生活を築く大前提

  1. 健康維持(健康寿命を延ばす)
  2. 体力(自由に自分の体を動かせる筋力)
  3. 新しい事や物への興味や好奇心を追求

やりたい事がないシニアはこの3つの大前提を満たすための活動をすることである。活動をしているうちにわき道を見るとやりたい事が見えてくる。自分がやりたい事は足元やわき道に落ちている。

結論:60歳以降の生活は何をやるにしても「体が資本!」

やりたい事があっても体が弱ってはやる事が出来ない。体を鍛えながら60歳からの人生を充実させる。老人の会話でいつも話題になる事は、健康の話だ。健康を維持する秘密は筋肉運動を定期的に行う事である。やっているシニアとやっていないシニアの体は70歳を過ぎた時に大きな差が出る。

60歳代のシニアでこれからの人生をどのように過したら良いか迷っているならば、スポーツセンターに通って筋トレを始める事である。筋肉運動を新しい生活の一部にして健康寿命を延ばす。体が資本であるから、決して損はしない。運動しながら自分が送りたい人生を考える。