老後を楽しめる年齢とは?

60歳代のシニアの顔と70歳代の高齢者の顔を比較した。60歳代の顔は弾力性がある。70歳代になると顔が枯れ始める。個人差はあるが、一般的に肉体と体力面で著しい衰えを70歳代の高齢者は感じ始める。特に足の筋力で老化を強く感じ始める。

60歳代のシニアは、まだ、現役会社員として働こうと思えば働けるだけの体力が残っている。老化もそれほど著しく体に影響しない。70歳代は体力と気力面で持久力が落ち始める。残りの人生を楽しみたいならば、健康で体力がある年齢のうちにやりたい事を躊躇なくやるべきである。

その年齢が60歳から70歳になる。この10年間を無駄にしない。70歳以降は予想外の健康障害が起きやすい。健康を害して普通の生活が出来なくなったら、誰かに支えられながら不自由な老後の生活を送ることになる。それでは余生を楽しめない。60歳から70歳までの10年間は人生最後のやりたい事を目一杯出来る体力と機会がある。

健康で体力と気力がある年齢のうちに余生を楽しむ!

今60歳代のシニアは70歳になっても今と同じ健康と体力を維持できていると思っている。老化が知らないうちに体内で進んでいることに気が付いていない。毎年筋肉の量が1%づつ失われ、それに従って体の免疫力も低下してい行く。免疫力が衰えると予想もしない健康障害に見舞われる。

普通の生活が出来る体力と健康は健康寿命の範囲にある。2020年の健康寿命は、男性が70.42歳、女性が73.62歳である。この年齢を過ぎたシニアは何らかの健康障害で普通の生活が出来なくなるということになる。

60歳から70歳までの10年間

60歳で定年退職、65歳まで再雇用。65歳からは自由の身になる。60歳から少しづつ自由になる時間が増えてくる。退職金で経済的な余裕も生まれる。子供はすでに独立して夫婦二人の生活費で済む。お金と自由に使える時間が60歳から70歳になる10年間に与えられる。

今はコロナ禍で自由な旅行ができないが、数年後にはコロナ感染も収まる。健康で体力があるシニアたちは自由になる時間とお金を使ってココロの中に秘めていた欲求を満たそうとする。元気であるうちにという考えが全面に出る。66歳の私は老後の余生を楽しめる時間をできるだけ伸ばそうとしている。

その準備のために自由な時間の一部とお金を投資している。今の生活は50%仕事、30%筋トレ、20%夫婦で遊ぶことに費やしている。筋トレは健康寿命を伸ばすために行っているが、もう趣味になっている。筋トレはできるだけ早いうちに始めたほうが健康寿命を伸ばす上で有利になる。70歳代よりも60歳代で始めたほうが筋肉をより多く増やせる。

私が70歳になるまであと4年間ある。この4年間のうちに夫婦で国内旅行をできるだけ頻繁にしたい。海外旅行はコロナ感染の治療薬が登場し、インフルエンザ並みになったときまでお預けである。シニアにとって旅行が一番やりたい事になっている。

体が言うことを聞く年齢(健康寿命の範囲)

2020年の健康寿命は、男性が70.42歳、女性が73.62歳である。個人差はあるが、統計的に体の不自由を感じながら普通の生活が難しくなる年齢になる。生活習慣病が免疫力低下で顕著になり始める。「健康」というキーワードが70歳を過ぎたシニアの頭の中で大きな比重を持つ。

やりたいことを70歳になる前までにやっておくという理由がここにある。70歳以降にやりたいことを予定しているシニアは今から健康寿命を伸ばす対策をする必要がある。

健康寿命を伸ばす対策として「筋トレ」が上げられる。医者も筋トレを勧めている。筋トレが自分で出来れば心配はないが、多くのシニアは自主トレーニングが出来ない。運動習慣を身に付けていないことと正しい筋トレのやり方を知らないからである。

一番簡単なやり方は近くのスポーツジムの会員になって2〜3ヶ月間パーソナルトレーナーによる指導を受けることである。トレーナーの指導を定期的に受けることで筋トレのやり方と筋トレの定期的な習慣を身につけられる。あとはその習慣を続けるだけで健康寿命を伸ばす事ができる。

健康寿命を伸ばせれば老後の人生をもっと楽しめる

老後の人生を楽しみたいならば、健康寿命をできるだけ伸ばすしか方法はない。健康寿命を伸ばすには、体の筋力を衰えさせないことである!筋力は、普通の生活をする上で基盤になる。特に足の筋肉が一番大切。60歳代のシニアは、普通に動かせる足に特別な注意を払っていない。自分の足で歩けるということに何も疑問を持っていない。それが当たり前であり、これからも同じように歩けると思い込んでいる。

老健施設で生活をしている義母も60歳代の頃は、歩けるということに対して当たり前と思っていた。自分の足で歩けるという状態がこれからも続くと思い込んでいたはず。まさか、自分の足で歩けなくなるとは想像もしていなかった。骨折で介護ベッド生活に入った時の自分の足と半年間過ぎた今の自分の足と比較してその違いに彼女は驚いていた。

介護ベッド生活が半年続くだけで足が骨と皮になってしまうという事実。体の筋力が低下し、それが顕著に感じ始めるのが70歳代である。60歳から70歳までは、まだ、体の筋力は著しく低下しないので普通の生活を満喫できる。骨折をしてベッド生活をしても回復は早い。老人と違って体がまだ若いので食欲があり、リハビリも積極的に出来る。

70歳代以上の高齢者は、60歳代のシニアと違って体力の回復に時間がかかる。70歳から残りの人生を満喫するプランを持っているならば、再検討をしたほうが良いと私は感じている。60歳から70歳までの10年間に遣り残した事ややりたい事を集中的に計画・実行したほうが後悔なしに老後の生活を楽しめる。

70歳を過ぎたシニアは楽しみをあとに残して置くことが出来ない。健康障害が発症した時点で貯めておいたお金を使ってやりたいことを楽しめない状態になる。

結論:

身体の老化という視点から60歳から70歳までの10年間は最も貴重な時間である。どんなにお金が手元にあっても、お金を使って楽しめる健康と体力がなければ決してその時間を楽しめない。普通の生活が出来る時に人生を楽しむ。その最後のチャンスが、60歳から70歳までの10年間である。70歳以降は健康問題が生まれやすい。