なぜ、都会には老人の憩いの場所が少ないのか?

横浜駅界隈を歩き回って暇をつぶしている老人たちが多い。自宅で一人じっとしているよりも何か刺激を求めて横浜に出てくるほうが楽しいと思うのだろう。老夫婦からお一人様まで刺激を求めて横浜駅界隈にやってくる。そんな老人たちを見かけると一体どこに行くのだろうかと目を向ける。

お一人様の女性は、ウィンドウショッピングを始める。老夫婦たちは、カフェで一服しながら今日1日の予定を練る。または、読書を始める。ランチ時間帯になるとそごうデパートの食品売り場に向かい、お弁当を買う。または、食品売り場にあるお店でランチする。

問題は、歩き回って疲れた体を一休みさせる場所である。横浜駅近くには公園らしき場所がない。老人の足でみなとみらいまで歩いて行くのは辛いかもしれない。最初からみなとみらいにある臨海パークに向かえば自然豊かな海が見える公園を散策できる。ただし、気候が良い時に限る。春と秋。

高齢者も私も誰もが困る憩いの場探し

目的があって横浜に外出してくる高齢者はその目的を達成すれば自宅に帰って体を休ませることが出来る。目的がなく暇つぶしで横浜に出てくる老人にとっては、ゆっくりと暇を過ごせる場所を探すのが大変である。

カフェは高齢者にとって一時休憩の場

私はスターバックス店を仕事場にしているシニアノマドワーカーだが、カフェは老人にとって快適な場所ではないと思う。長時間コーヒーを飲んでいるわけにも行かない。カフェでインターネットの仕事をしている私にとっては、便利な場所であるが、午前中はこのカフェ。午後は、あちらのカフェと場所を変えて仕事ができる。

仕事があるからカフェでいられる。高齢者が長時間カフェに居るには何かやっていないと飽きてしまう。カフェは一時避難所である。

暇な老人たちには仕事がない。仕事がなくブラブラと暇な時間を潰すのはすごく大変だ。横浜駅界隈にはたくさんのカフェがあるのだが、いつもお客で混んでいる。ゆっくりとした時間が流れているカフェは少ない。高級なカフェやホテルのラウンジカフェならば、ゆったりとしているが年金暮らしの老人にはコストが掛かりすぎる。

漫画カフェやネットカフェに高齢者はいるのか?

老人たちが漫画カフェで暇をつぶしている姿はあまり見かけない。漫画カフェの利用者は、若者たちと外国人旅行者が多い。漫画カフェは若者向けである。私も一度利用したことがあるが何度も行ったことはない。読みたい漫画シリーズがネットカフェにあるのを知ったからである。2時間ぐらいネットカフェでマンガ本を読んで御暇した。そこにずっと居たいとは思わなかった。

高齢者は足を休めて建物の中で隠れている

横浜駅近くには便利な公園がない。目的がない人たちがのんびりと出来る公園がないため、高島屋、そごうデパート、ルミネ、ヨドバシカメラなどの商業施設の中にある休憩場所が老人たちの隠れ家になる。でも、足を休める場所でしかない。本当は、仮眠ができる場所であれば老人たちも助かるのだがそれは無理である。

シニアノマドワーカーである私も無理やりカフェで15分ほど仮眠を昼食後する。仮眠をしている間にいびきを掻いているかもしれないがそれは意識がないので分からない。いびきを掻いていないことを願って仮眠を取っている。

午後の昼寝15分でも頭はスッキリ、疲れも大分取れる。老人は体が疲れやすい。ランチの後は、どうしても眠くなる。春や秋の気候ならば、晴れた日は公園の草むらの上で仮眠ができる。誰の目も気にせずにできる。夏や冬はそれが出来ない。どうしてもビルの中になってしまう。

ランチ外食をしたら帰宅するパターン

高齢者の都会への外出は午前10時頃から昼食時間帯がピークになっている感じがする。外出してランチを外食するというパターンがあるようだ。ランチまでの時間を街中を当て所もなく散策する。シニア男性はヨドバシカメラや書店で暇をつぶし、シニア女性は高島屋やそごう横浜店の中でウィンドウショッピングをする。

これを午後まで続けるのは疲れるようだ。ランチを終えたらスーパーに立ち寄って夕食のおかずを買って自宅に帰る。そんなパターンが見えてくる。

結論

都会にはお金を使わないで体を休める憩いの場所が少ない。カフェは高齢者にとって一時休憩の場になるが1日に何度もカフェに入ってはいない。大きな商業施設の中にある休憩場所が高齢者たちの居場所になってしまう。午前10時頃に出没してランチを外食して自宅に帰るパターンが見えてくる。