シニアの一人旅は目的がないと面白くない

家内は友人たちと楽しい時間を海外の観光地で過ごしている。女性だけのグループ旅行だから、おしゃべり、美味しい料理、スイーツ、ショッピングなどで非日常の生活をしているはずだ。

私は、悲しいかな、仲の良い友達が居ない。一緒に海外旅行をする人も居ない。男性と女性では、一緒に何かをするという点で相当の違いがあるのではないか。夫婦で旅行する時以外に旅行を一緒に楽しむ人が居ないというのは、どんなものか。

老人になると一人旅をするシニア男性が多くなるという。夫婦で中山道の宿場「妻籠宿」を観光していた時だ。宿泊する宿で定年退職したシニア男性に出会った。自転車で中山道を巡る一人旅をしていた。なにか目的が有って自転車の旅をしたのだろう。私ならば、どうしただろうか?ふと考えた。

夫婦二人で旅をするのが一番幸せだが、いづれは一人旅をすることになる!

私の一人旅は米国の大学に一人で留学した時しかない。若いから見るもの、食べるもの、聞くこと、全てが新しく好奇心を満たした。特にブロンドの米国人女性は見ているだけで異文化を感じてしまった。人種の違いと文化の違いを留学で感じた。4年間の留学という一人旅であったが、好奇心が強かったためかあまり不安を感じていなかった。

不安を感じていたのは大学を本当に卒業できるのだろうかということだけだった。それ以外は異文化の生活を楽しんでいた。

目的がない一人旅は空虚な感じ

結婚してからは仕事で海外に出張する一人旅を何度も経験した。仕事で旅をするのはやるべき目的がはっきりしている。組織から離れたシニアが一人旅をする時は目的があると一人旅が有意義になる。目的がない一人旅は空虚な感じがする。

スペインのバルセロナに旅行しようと考えても観光以外の目的がない。男一人でバルセロナを観光するという目的があるが、何か抜けている感じがする。バルセロナを訪問して自分は何を得ようとしているのかが分からないからだ。一人で異国の都市を観光してもエキサイティングを感じない。夫婦ならば、会話をしながら一緒に行動すること自体が意味があるように感じる。一緒にいるという時間に価値があるからだ。 

観光旅行をするならば、夫婦と一緒でないと面白くない。一人旅ならば、旅をする目的がないとつまらない。

私が使っているCMS Joomlaの国際会議が毎年世界各地で開催されている。一度、その国際会議に参加してみたいと思っている。夫婦で行っても良いのだが、家内はJoomlaの国際会議に興味はない。私が会議に参加している間一人になる。こんな時は、一人旅が良い。Joomlaの国際会議は、ヨーロッパ(ドイツ、ポーランド、スペイン、オランダ)、アジア(マレーシア、オーストラリア)、北米(西部と東部)で開催されている。

自分が興味を持っている事を追求する一人旅

こんな目的で一人旅に意味をもたせる。

  1. 日本各地に点在する友人や知人に会いに行く一人旅
  2. 地方でしか味わえないローカル料理を楽しむ一人旅
  3. 自分の過去を場所で振り返る一人旅
  4. 自分好みの女性をカメラで写す一人旅
  5. 今の自動車を乗り潰す全国一周の一人旅
  6. 日本人観光客が行かない海外観光客が行く場所巡りの一人旅
  7. 青春切符でローカルな駅弁食べ歩きの一人旅

色々な目的を自分で考えて実行してみると面白い。70歳を過ぎれば、仕事から離れて自分の時間が増えて暇になる。暇な時間を自宅で無駄にするならば、夫婦で、または、一人で旅に出ることである。旅という非日常の世界を楽しめるのは健康な体があり、動き回る上で不自由がない時に限る。

 

結論

70歳が過ぎたら、度に出ることである。夫婦で、一人で、目的を持った旅に出る。非日常の生活を楽しむために旅行がある。予算を決めて、度に出る。短期の旅を頻繁にしても良いし、長期の旅にしても良い。その旅に目的があれば、旅する意味が生まれる。特に伴侶を失って一人生活を始めた方は目的を作って一人旅をしながらこれからの余生をどう過ごすかを考える旅にしたら良い。