今日のランチは、東京駅から歩いて7分先にある鎌倉橋の近くでキッチンカーランチ弁当を買って食べた。8台のキッチンカーがランチ弁当を作り、販売していた。ランチ弁当の内容も価格も様々。オフィス街であるため会社員が列を成していた。
面白い事に人気のあるキッチンカーのランチ弁当はお客の列の長さで決まってしまう。一番列が長いキッチンカーランチ弁当を販売している列に並んだ。ローストチキン弁当で600円。ボリュームがある。マカロニサラダ、野菜サラダ、ローストチキンとポテト、卵焼き、ライスとシンプルなのだが、コストパフォーマンスが高いランチ弁当であった。
白人の外国人男性と日本人妻二人でランチ弁当を作っていた。あっという間に材料が切れてしまい、私は最後の3人目であった。人気のランチ弁当は、材料切れでClosedになる。他のキッチンカーのランチ弁当は、材料を残して営業を終えていた。
ランチタイムのキッチンカーは何で勝負していたのか?
ローストチキン弁当屋のキッチンカーは、お客のニーズを上手く捉えていた。売りは、ローストチキンだ。女性用にミニローストチキンランチメニューもあった。500円。私が食べたローストチキン弁当は600円で定番メニューのようだ。お客は男性よりも女性が多かったように見えた。安くても味が良くなければ、列は作られない。
私の第一印象は、3種類のサラダ、2つの骨付きローストチキン、ポテト、卵焼き、サランライスでボリューム感があったことだ。これで600円は安い。売りのローストチキンは、肉が骨から直ぐの取れるほど柔らかい。これなら女性に受けるはずだとうなずいた。
キッチンカーランチ弁当ビジネスは、ランチ弁当でどれだけ販売できるかだ。材料が残るランチ弁当であると採算は良くない。ローストチキン弁当屋は、売りのローストチキンの部材が切れたところで店じまい=予定した売り上げに近い成果を上げる事が出来る。単価の高い弁当が多く売れれば高収益なのだが、現実は定番メニューのローストチキン弁当が中心だ。
お客が列を作り品切れになる理由は:
- 価格 (ローストチキンで600円は安い)
- 売りの料理メニュー (骨付きローストチキン)
- ボリューム (ローストチキンを飾る3種類のサラダ、サランライス、卵焼き)
- 味 (ローストチキンの味が良い)
他のキッチンカー弁当屋は、価格的にちょっと高かった。650円から800円ぐらいの値段で焼き肉弁当、カレーライス、台湾料理、ホルモンどんぶりなどを販売していた。提供する料理によってお客の食いつきが違うのかもしれない。丸の内界隈のランチ価格と比較したら500円から800円ぐらいのランチ弁当は普通の会社員にとって魅力的だ。
消費税が8%から10%になってからキッチンカービジネス市場が広がっている。お店の中で食べる場合は、10%の消費税に成り、テイクアウトならば8%である。キッチンカーランチ弁当ビジネスは、これから成長することは確かだ。お店を構えることなく移動して弁当販売が出来る。キッチンカーを停車して弁当販売が出来る許可さえ手に入れればビジネスは成り立つ。人が集まる場所でテストしながらその地域のお客に合ったお弁当を販売すれば良い。
シニアが起業を考える時、キッチンカー弁当販売なんか考えても良いかもしれない。料理が好きな人であれば、味さえ酷くなければ何とかなるのでは。
キッチンカービジネスは、販売するランチ弁当の味、ボリューム、価格で勝負するのだが一番重要な要素は「ロケーション場所」である。人が大勢いる街、レストランが少ない場所、価格が高いお店が多いロケーションなど短いランチタイムにできるだけ多くの弁当を販売できる墓所である。
キッチンカーを駐車する場所で制限がある。場所によっては場所代が要求される。実際のビジネスの前に色々な問題が浮上するのでそれらを解決する戦略を事前に検討するのが必須である。
結論
- キッチンカーランチ弁当を始めて買って食べた。驚いた。安い上にボリュームがあった。
- キッチンカーランチ弁当を食べるならば一番列を成しているキッチンカーの弁当を試すべきだ。
- 消費税が8%から10%になる。お店の中で食べる場合は、10%の消費税に成り、テイクアウトならば8%である。キッチンカーランチ弁当ビジネスは、これから成長することは確か。