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同じ話を何度も繰り返す老人、なぜそれが気が付かないのか?

知人と懇親会で酒を飲んでいるときに出る話は、いつも、どこかで同じ人から聞いた話が多い。なぜ、同じ話を繰り返して私に話すのか理解できない。推測では、私にその話を話したことを記憶していないからだと思う。話の流れがその話に関連すると必ずその知人はその話をする。

私も時々子供たちに話をしているときにふと気が付くことがある。この話、子供たちに話したことがあるなあ~と思い出すのだ。そんな時は、すぐに話をやめる。ああ、この話以前したよね!と。

老人は同じ話を何度も何度も繰り返して話す

若い人たちならば、この話を話した人の事が記憶に残されているので同じ話を繰り返すことは少ない。老人は、記憶に残っていない場合が多い。母親と娘の会話でも娘は何度も母親から同じ話を聞く事になる。娘は、老人だから仕方がないわねと聞き流すだけだ。

こんな時、同じ話をしている老人に、「その話何度も聞いたわよ!」と話すと会話の中で角が立ってしまう。話をしている本人は、同じ話をしたという記憶がないはずだからだ。

記憶力が落ちている老人に、「あなたの記憶力が落ちているから同じ話を私に何度もしている」 と言えるだろうか。もし、そう話したら確実に気分を害する。

「どうしたもんかのう?」と悩まざるを得ない。

多くの人は、また、同じ話をし始めたと思い、ただ聞き流すことに徹するのだろう。私もそうしている。本人は本当にどう感じているのだろうか。個人差があるかもしれない。性格的に同じ話を何度もしないと気が済まないという人もいる。年齢を問わず。 

老人と話すうえで悩みの種になるのは、 

  1. 同じ話を会うたびに聞かざるを得ない事
  2. 昔の話が多い事
  3. 話に内容がないというか、得るものが少ない内容が多い事

どこまでが痴呆症の出始めであるかの判断がつかない。50歳代後半の家内でさえ時々同じ話を私にするときがある。その時はいつも、「それ先日私に話したけど…!」と言って会話を止めてしまうのだが。同じことが私が家内に話をしているときに起きる。

ただ、 

同じ話を話しているという事に途中で気が付くか、付かないかだけだろう。老人は、それに気が付かない。老化現象として許容範囲なのだろうか。認知症と一時的な物忘れとの境目の判断はその人の解釈で変わる。1日に5回以上同じ話をする状況であれば、認知症を疑っても良いかもしれない。これは、医者との相談になる。

どこかで本人に同じ話をする傾向が強いというメッセージを伝える必要がある。話をしている相手がどんな気持ちで話を聞いているかを察する気遣いを教えてあげるのが一番良いと私は思っている。

***20178月8日追記***

先日、老健施設にリハビリで入居した義母に面会をしてきた。入居後3日であったため、何か不自由がないか、不安がないか、様子を見るためだった。義母は介護ベッド生活で体力が落ちて筋力がなくなり歩けない。筋肉を失い始めると体を温める機能を一部失う。特に、足の温度差がおかしくなる。

そのためか、夜寝る時に足が冷えて寝れないだけでなく日中も足冷えで靴下を履いている。彼女との話で何故か足冷えで困っているという話が何度も何度も出てくる。全く別の話をしていたのに途中で足冷えの話に戻ってしまう。

認知症になってしまったのだろうか?と一瞬思ったが今までの話からそんな傾向はなかった。なぜか、足冷えの話だけが多い。

彼女は、自宅においてきた電気コンロを持ってきてほしいと私に依頼した。老健施設では、危険性がある電気器具を持ち込めない。その説明は本人も理解しているのだが、足冷えでその欲求が出てしまっているのだろう。

老人がしきりに同じ話をし始める時、何か意図がある場合がある。話題を左や右に持っていってもすぐに足冷えの話に戻す。これは、足冷えという問題をなんとかしてほしいという訴えだ。しきりに同じ話をする時はその内容をよく吟味する必要がある。

担当の介護士と話をして電子レンジで温める「ゆたぽん」という湯たんぽを寝る時に足元に置くことが許された。義母は、ユタポンを使い始めてからもう同じ話をしなくなった。

 

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