カフェで朝食をする老夫婦

横浜駅ジョイナスショッピング地下街にあるドトールコーヒーをいつも覗きながら通り過ぎる。ガラス越しに見えるのは、老夫婦が一緒に朝食(モーニングセット)を食べている姿である。時間的に午前9時頃になる。ドトールコーヒーショップは、価格的に安い上に味が良い。そのため、朝、外食する老人たちが多い。

自宅で朝食をする生活から気分転換を求めて外で朝食をする老人たちが増えているのかもしれない。ヨーロッパや米国のシニアは馴染みのカフェで朝食をする人が多い。自宅で一人寂しく朝食をするのが耐えられない。日本でも一人寂しく朝食を自宅でしているシニアがいるはず。そんなシニアは気分転換でカフェのモーニングセットを楽しんではどうか。

週に一度、朝食を馴染みのカフェでする。そんな生活のリズムが刺激を与える。

420円のモーニングセットで老人の食欲は満たせる

morning set

ハム卵サラダセットがコーヒー付きで420円。老人夫婦にとって懐にやさしい。気分転換に外出していつもと違った雰囲気で朝食を一緒に取ることで自宅で朝食を食べるのと違った体験ができる。変化による刺激は心地良い。いつも飲む自宅のインスタントコーヒーよりもドトールコーヒーは美味しい。そんな話をしているかもしれない。

気分転換が出来るカフェの朝食

老夫婦は、定着した生活を刺激ある生活に替えるだけで社会の中の自分たちを感じ取れるようになる。いつも、自宅で時間を費やすよりも知らない他人がいる別の空間で自分たちを見つけることで存在感を再認識できる。他人を見ることで社会に生きている自分たちを再確認できる。年老いて行くにしたがって社会から消えていくのが老人たちだからだ。 

仕事がある人は目的があって外に出て行く。仕事が無く、生活して行くのに労働がいらない老人は、外に出て行く必要性が無い。必要が無ければ、自宅の周りでしか見かけなくなる。自然に社会から見えなくなる存在になる。昔は、そうであった。今は、元気な高齢者が沢山外に出て来て何かをしている。

健康目的で外出する老人たち

歩く事で基礎体力を維持できる。そのためには、自宅を離れて外出する。どうせ、外出するならば遠足のような気持ちで刺激を求める。自然を楽しむために山や海に行ったりする。人恋しさで街に出て行く。美味しいランチを食べながら周りの人間たちを眺める。自宅であまり会話がない老夫婦でも外で食事を取ると会話が始まる。

このメニューは外れであったとか、このスープは実に美味しいとか。外で味わったことをネタに会話が進む。老夫婦であればあるほど夫婦の会話を楽しむべきだ。私たち夫婦は家内がおしゃべりなので私は聞き手になる。時々、おしゃべりの反撃をする。反撃をしながら会話を楽しんでいる。

時代の変化を外出で学ぶ

自宅に閉じこもることも良いが、時代は変化している。時代の変化は街中の風景から新しい食べ物まで及ぶ。社会に出て行くと変化の波を見れる。変化の波は刺激がある。刺激を受けながら自分たちの人生を振り返るのも面白い。自宅にこもり過ぎると浦島太郎になる。外出してレストランに入ったら、現金が使えないレストランであったなんてことになる。

カフェで朝食をする老夫婦は非日常の生活を味わいたかった。ランチは外食することがあるが、朝食は自宅でするという老夫婦がほとんど。カフェでの朝食は妻の手を休ませる事ができる。出勤している会社員をカフェの窓越しから眺めて物思いに耽るのも楽しい。

結論

  • 刺激を求めて変化を求めてカフェで朝食をする老夫婦がいる
  • 気分転換で生活に刺激を与える外出は老夫婦にとって重要だ
  • 自宅にこもりがちの老人たちは時代の変化を味わうために外出する