老後をお金で悩むシニアと暇で困る高齢者

65歳になると政府から年金が支給される。金額を見て年金だけでは生活が出来ない分かるシニアがいる。多くのシニアはパートの仕事やアルバイトを探し始める。それが当たり前の時代になってきている。会社を65歳で追い出されたシニアは足りない生活費を稼ぐことを考えねばならない。

一方で、年金だけで生活が出来る恵まれたシニアは暇に困り始める。半年間暇を好きな事で満たしてもその後はやりたいことが見つからなくなる。日中の8時間を仕事に使えれが良いが、好みの仕事が見つからないシニアは毎日が日曜日の生活になる。

お金が足りなくて仕事を探すシニアと暇がありすぎて悩む老人が増加する。

どちらが良いか、仕事と暇

年金だけで老後の生活が成り立つシニアは羨ましい。そう思う人がいる。確かに食べて生きて行く上ではそうである。問題は幸せかどうかだ。老後を毎日遊んで生活が出来る自分の姿を若者たちは夢に描いている。65歳になって年金だけで生活が出来ているシニアは現実の生活を知っている。

暇な生活は若者もシニアも求めていない

経済的に困らない老人たちの生活はバラ色ではない。毎日遊んで暮らしていけない。遊びも飽きる。飽き始めると仕事をしたくなる。生活のコア時間を何かに没頭したいという欲求が生まれてくる。私の知人35歳代は大金を起業で稼いだ。そこで会社を売却して働く事を辞めた。

そして、遊んで暮らす生活を始めた。生活の場をハワイに移し、毎日好きなサーフィンをやって過ごした。お金の面で何不自由がない生活をハワイで半年間続けたのだが、直ぐに日本に戻って来てしまった。遊びに飽きたのだ。彼は、また、起業をした。

生活で困らない年金額をもらっている老人は新しい生活のリズムを作らないと老後の幸せを掴めない。暇があるから、考えないで良い事まで考えたり、不安に思ったりする。何かに没頭して生活のコア時間を費やするライフスタイルを身に付けるしかない。それが出来る老人と出来ない老人がいる。経済的に裕福な老人は暇を持て余す。

お金、お金と必死になって働こうとする老人は食べて行くために何をしたら良いかを考えて仕事をしている。頭と体を使って今を一生懸命生きている。暇をお金に変える工夫をしている。お金をたくさん稼ぐためには何をしたら良いかを毎日考え、行動に移す。70歳以降も生活費のために働き続けるにはどうしたら良いかも考えながら仕事をしている。

経済的な不安がエンジンとなって貧乏な老人を仕事探し、仕事づくりに駆り立てる。そんな生活を楽しむ余裕があれば良いが、当の本人たちにはそんな余裕がない。ただ、自分でビジネスをやっている老人ならば、仕事を楽しみ、お金を稼ぐことに生き甲斐を感じる。

65歳を過ぎても雇用される人生はつまらない。どっちみち70歳頃に雇止めになるのは分かっている。理不尽な労働環境で働かされるのは面白くない。自分でビジネスを作りだせば、年齢制限もなく、理不尽な事を言う人も少ない。

自分の仕事を作れば良い

どの世界でも自分でビジネスを作りだせる人は少ない。誰もが出来るという保証はない。多くのシニアは起業を考える前に「自分にはその才能がない!」と信じ込んでしまう。 人生は一度限り。やる前から諦めるのはもったいない。暇のままでいると自分の可能性を試せる残り少ない時間を無駄にすることになる。

暇な時間を起業家になるために使ってみる価値がある。失敗しても成功しても人生の最終駅に誰もが向かう。

シニアほど挑戦できる機会と暇がある。年金で生活が出来ないシニアも背水の陣で勇気を出して挑戦してみる価値がある。生活で困らない老人でも遣り甲斐を起業に求められる。お金は無いよりはあったほうが良いし、自分で稼いだお金は金額はともかく美味しい。

65歳以降に待っている老後の生活

  1. 他人の下で働き続ける老後
  2. 自分のビジネスで好きな仕事をし続ける老後
  3. 自分の趣味に生き甲斐を感じ没頭する老後
  4. 健康を害して介護ベッド生活を送り、老人ホームで暮らす老後

健康で元気であれば、1から3までの選択肢がある。4の選択は、時間の問題で誰もが直面する。

結論

  • お金が足りなくて仕事を探す老人と暇がありすぎて日中の過ごし方で悩む老人が増加する。
  • 経済的に困らない老人たちの生活はバラ色ではない。何かに没頭して生活のコア時間を費やするライフスタイルを身に付けるしかない。
  • シニアほど挑戦できる機会と暇がある。