最近、コンビニで買物をすると外国人の店員を見かけなくなった。その代わりにシニアのスタッフを見かける。コンビニオーナーと間違えてしまうほど年齢が違い。店内を見渡せば、若者よりもシニアのお客が増えてた感じがする。コンビニは社会のインフラに近づいている。野菜や果物から下着までコンビニで調達できてしまう。
その恩恵を非常に多く受けている年齢層がシニア層である。夫婦二人の生活、ひとり暮らしのシニアが増えている。孤食のニーズをコンビニは満たす食品をいつでも提供している。コンビニは絶えず人の出入りがある。人恋しさで孤独なシニアが居場所を求めてやってくる。
少子高齢化でシニアの人口が増えているため、シニア層向けの商品開発が活発になりお客対応でシニアを活用しようとしている。シニアは幅広い世代とのコミュニケーションが取れる人生経験がある。仕事に慣れれば、若者以上に職場に定着する。
今までのコンビニは若者と外国人スタッフで運営されてきたが、これからはシニアスタッフが活躍できるコンビニになってくる。
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働く上で年齢制限がないコンビニ
シニアの仕事探しで一番ネックになるのが年齢制限である。65歳、70歳以上となるとアルバイトやパートでも仕事が見つからなくなる場合が多い。シニアを多く雇用している業界は(1)警備・交通誘導、(2)介護、(3)販売・接客(コンビニ・スーパー)である。
この3つの業界は慢性的に人手不足である。若者を採用しても直ぐに辞めてしまうため採用範囲をシニア層まで広げている。
コンビニで働くシニアの良さ
コンビニの客層が変わり始めている。若者中心からシニア層にシフトしている。少子高齢化の影響で高齢者人口が増えている。シニアのお客にシニアの店員であれば、お客の心情を汲み取れるお客対応ができる。シニアスタッフの強みはシニアのお客対応にある。
コンビニは多種多様の人たちが立ち寄る。人生経験が豊富なシニアならば、過去の経験からどのような対応をすべきかの判断ができやすい。コンビニはシニアの居場所にもなるし、食料品の調達の場所にもなる。ひとり暮らしで孤独なシニアが人恋しさで同年代のシニアが働くコンビニにやってくる。
生活で不自由を感じているシニアを助ける場所としてコンビニは社会インフラの一部になり始めている。そこで脚光を浴びるのはシニア店員である。シニアのお客の事はシニアである店員の方が理解しやすい。
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートはシニア労働者を求めている
求人募集ページ
顔見知りのコンビニ店でスタッフ募集をしているかチェックしてみる。近所のコンビニでは都合が悪ければ、ちょっと離れた場所のコンビニでスタッフ募集をしているかを調べてみる。採用担当者はコンビニオーナーであるので自分との相性が合うオーナーであるかどうかを見極める。
複雑な作業が機械化され簡略
これからスーパーマーケットのセルフレジ端末がコンビニ店に入ってくる。しばらくは通常の人間によるレジとセルフレジ端末でコンビニが運営される。シニアスタッフにとってレジ作業は負担が多い。シニアは表で仕事をするよりも裏方で仕事をする方を好む。セルフレジ端末の導入はシニアスタッフにとって仕事の軽減が見込める。
無人コンビニ店舗が将来生まれてくる。ファミリーマートはパナソニックと協業して無人コンビニ店舗の実証実験を行っている。さらにTOUCH TO GO と教務提携してウォークスルー型の完全キャッシュレス店舗実験を行っている。
電子決済が当たり前になれば、セルフレジ端末だけで対応が可能になる。コンビニスタッフの主な仕事は商品の出し入れと清掃、そして監視とトラブル対応になるかもしれない。
コンビニオーナーとの相性が決め手
どの組織でも上司との人間関係で仕事環境が変わる。正社員と違ってアルバイトやパートの仕事は辞めやすい。相性が合わないコンビニオーナーの下で働きたいとは思わない人が多いはず。年金プラスの収入を求めているシニアならば、無理して相性が合わないコンビニオーナーの下で働こうとは思わないだろう。
コンビニオーナーとの面談である程度感触がわかる。印象が良ければコンビニインターンとして仕事を覚える意味で働いてみる。一緒に働くことでオーナーとの相性がより一層分かってくる。アルバイトやパートの立場をよく理解してお互いに負担にならない人間関係を築ければ良い。
結論
少子高齢化でコンビニ市場はシニア層にシフトしている。コンビニを利用している客層が若者よりもシニア層で増えている。コンビニ店の人手不足は変わらない。若者を募集しても集まらない。その上、直ぐに辞めてしまう。働ける、働きたいと思っているシニア人材が注目されている。
シニアは年齢制限で働く場所が限られる。コンビニにはシニアの年齢制限がない。コンビニで働きたいシニアであれば、門戸が開かれている。年金プラスの収入を求めて仕事を探しているシニアならば、コンビニで働いてみる。コンビニオーナーとの相性が合えば、精神的に苦痛が生まれる仕事場には成り難い。
シニアには複雑なレジの仕事も電子化と機械化で簡略化されていく。セルフレジがコンビニ店に導入され始めている。自宅で暇をつぶしで苦痛を感じているならば、コンビニで刺激があるお金稼ぎをしたほうが有益ではないか。