私の仕事場は、スターバックスのカフェ。インターネットビジネスをする場所として私には都合が良い場所になっている。 確かに、他のお客の会話や雑音が多い。雑音があるが、その雑音のお陰で仕事に集中する場合が多い。酷い時は、イヤホンをパソコンにつなげてジブリの音楽を聴きながら仕事をする。今がそんな時である。隣のおばさんたちがやかましくおしゃべりをしている。
朝、いつものスタバに到着するとカウンターに見慣れた顔の若い女子大生店員がいる。マイボトルを持って、「ホット、ショート!」と言ってマイボトルを差し出す。女子大生店員Aさんとの会話がここから始まる。
若さのエネルギーは可愛い女性店員からもらう
私は66歳のシニア男性であるが、仕事で日常生活で女子大生の年齢の若者と会話をすることが99.99%ない。一人で仕事をするノマドワーカーにとって人との交わりは自分で求めないと起こらない。スタバの女子大生店員との会話はその意味では新鮮。会社を卒業したシニアは、もう、若い社員との接点が無くなる。街中を歩く時にすれ違う若者たちだけ。若い人たちを見るが触れ合いが無い老後の生活が始まる。
スタバは他のコーヒーチェン店とは違う。コーヒーを頼むときに店員との会話が生まれる。店員にもよるが、多くの場合、店員からちょっとした話しかけがある。
若い店員との会話があるカフェ
今までにドトールコーヒー、上島珈琲、タリーズコーヒー、サンマルクカフェ、その他個人経営の喫茶店などでコーヒーを買って飲んでいたが、一度も店員からの話しかけはなかった。話しかけは、スタバの店員だけであった。スターバックスにやってくるシニアは思ったほど少ない。若者やビジネスマン、OL、そして、おばさんたちが多い。
毎朝、スタバでブラックコーヒーを買う時は、マイボトルを差し出して必ず試飲用の小さい紙カップを依頼する。私のような依頼をするお客はいない。女子大生店員は、依頼に答えるうちに変わったシニア男性だと思い始める。
何回か、同じ女子大生にコーヒーを頼むときに、「なぜ、小さい紙カップを求めるのでしょうか?」という質問が生まれてくる。私は、「コーヒーは冷めると美味しくなくなる。マイボトルから小さい紙カップに暖かいコーヒーを入れて飲んでいるのだよ!」と答える。
紙カップやマグに入った珈琲は30分もしないうちに冷めてしまう。スタバで数時間仕事をする私にとっては、暖かいコーヒーを飲みながら仕事をしたいというニーズがある。そんなニーズをスタバの店員は分からないようだ。
顔を良く合わす女子大生店員
顔を良く合わす女子大生店員には、私の好みとコーヒーの飲み方が知られている。ニューフェイスの女子大生店員である場合は、水を入れる紙カップと試飲用の紙カップの違いを私から説明する事が有る。ちょっとした事だが、女子大生店員との会話が生まれる。
私が仕掛けた会話作りと女子大生店員がマニュアルに従ってお客さんとの会話を作り出そうとする会話がスタバで起きる。私が女子大生店員から話しかけを受けた時の話題は、
- 店員、「今日は、暑いですね~!」
- 私、「気温がもう26度ある。昼には30度を超えそうだ。」
- 店員、「ネクタイがお似合いですね、今日は。」
- 私、「現役時代に好んでしていたネクタイだよ!」
- 店員、「いつも、この時間帯に来店するのですか?」
- 私、「そうだね。8割がたそうだと思うよ。」
- 店員、「父親の日が近づいて来ていますね。何か子供たちからプレゼントなんか頂けるのでしょうね。」
- 私、「そうだね。実は昨日次男からシャンペンを頂いた。」
- 店員、「ちょっと気づいたのですが、体格が良いですね!何かスポーツでもやられているのですか?」
- 私、「ああ、筋トレを週2回やっているよ。筋肉貯金をしないと貧困老人に成ってしまうからね!」
誰に対しても店員が同じように話しかけをしてくれるという保証はない。お互い人間だから会話をする種が見つからなければ、店員からの話しかけは起きない。シニアが孤独な生活を送り始めるとちょっとした若い人たちとの会話がオアシスのように感じ始める。
シニアは人との触れ合いを求める
年齢が70歳、80歳を越え始めるとどちらかの伴侶が他界したり、老人ホームに入居したりして一人生活が始まる。一人生活は、孤独だ。慣れるのに時間がかかる。自宅に居ても何も起きない。あたかも世捨て人になったかのような気分になる。一人生活を始めたら、自分で新しい生活のリズムを再構築するしかない。
一人生活を始めたシニアは、自宅で生活する時間を出来るだけ少なくしたほうが良いと思う。外に出て世の中の動きを目で、肌で感じる事で自分がこの世界で生きている事を再認識できる。1日に一度は人間と触れ合う機会を作る事である。街歩きをして疲れたら、スタバに入って可愛い女子大生店員と会話を楽しむ。
店員からの話しかけが無かったら、自分から話しかけても良い。私なら、こんな言葉で話しかける。
「 今日のコーヒーはどんな味かな?」
この質問は店員であれば誰もが答えやすい。会話は、店員が話し始めやすい話題で始める事がコツ。
外出する度に足休めでスタバに立ち寄り若い女子大生店員と一言、二言と会話をすれば一時的だが孤独が消えて行く。孤独なシニア男性ならば、気分的に若返る事が出来る。シニアは、若い人たちとの会話や触れ合いからなぜか若さというエネルギーをもらえる。若い人たちと会話をしていると自分の若い頃に戻った感じで話が出来る。
ちょっとした若い人との会話が心の渇きを潤す
何かに没頭しているシニアならば、その世界で自分の余生を楽しめる。これと言った生き甲斐が無いシニアにとっては、あまり余った時間の使い方に困り果てる。人に会って会話をする機会が老いて来るうちにだんだんと減って行く。特に、世代が違う若い人たちとの会話はゼロに近づく。
若い世代との交流や触れ合いが無くなると時代に乗り遅れる。テレビでニュースになるPayPay電子決済なるものが何であるかも理解できない。スマホにあるQRコードリーダーとPayPayアプリを使わないと何も始まらない。若い人たちは、新しい事に適応し易い。今の時代を理解する最短方法は、若い人たちと会話して新しい時代の流れや情報を教えて頂く事だ。
スタバの女子大生店員から新しい情報をもらう事は期待できないが、スタバで導入されているスタバカードや色々なイベントについて質問する事で時代が変わってきている事を学べる。シニアは自分で情報を求めて行かないと時代に置いてきぼりになる。時代に遅れたシニア同士がどんなに会話をしても新しい情報は入ってこない。
シニアの心の渇きは、自分の存在が社会から忘れさられているという事から来ているのではないか。
スマホを自由自在に使いこなす若い人は、スマホなしの生活が出来ない。シニアは、スマホなしでも生活を楽しめる。時代は、スマホが主な情報端末になった。この情報端末が無いと若者たちとの会話で共通話題が見つからなくなる。シニアは、ある意味で共通話題を持つために新しい情報端末を使い始める必要がある。
スマホは分からないで終わらない事である。好奇心を持って新しい物に挑戦する過程で色々な出会いがある。若い人たちにスマホを教えてもらえば良い。教えて頂く過程で若者たちとの触れ合いが生まれる。
結論
- 朝、いつものスタバに到着するとカウンターに見慣れた顔の若い女子大生店員がいる。マイボトルを持って、「ホット、ショート!」と言ってマイボトルを差し出す。女子大生店員Aさんとの会話がここから始まる。
- 私は63歳のシニア男性であるが、仕事で日常生活で女子大生の年齢の若者と会話をすることが99.99%ない。
- シニアが孤独な生活を送り始めるとちょっとした若い人たちとの会話がオアシスのように感じ始める。