IT関連の起業家はスターバックスを仕事場として使う場合が多い。インターネットと電源へのアクセスが出来るのでパソコンとコーヒー代さえあれば、長時間仕事場として活用できるからだ。本来ならば、コワーキングプレイスで仕事を始めるべきなのだが、ビジネスを起こす上で経費の節約が優先される。月額1万円の場所代をコワーキングプレイスに支払うよりもスターバックスでコーヒー代を支払ったほうが安い。
最近ではリモートワークを奨励する企業が増えて会社員が在宅ワークではなく、カフェで仕事をすることが多くなっている。気分転換で在宅ワークとカフェワークを繰り返す人もいる。カフェを仕事場として使う上で良い点と悪い点がある。
スターバックスを仕事場として10年以上使ってきた66歳のシニア起業家はこう感じている。
コーヒー代を支払えば仕事をする「居場所」になる
平日の午前10時頃のスターバックス店内を見る。お客は学生、シニア、ご婦人たち、会社員である。パソコンを持ち込んで仕事をしている人達が多い。学生は勉強をしている。シニアは新聞や読書。比較的、席は空いている。コーヒー代を支払えば、使い方が自由な「居場所」になる。
珈琲の味を楽しむために来ているお客はいない感じがする。若者たちは甘いフラッペドリンクやケーキを楽しんでいる。私のように珈琲の味を諦めて場所代をコーヒー代として支払っている人は稀かもしれない。
長時間いても追い出されないメリット
スターバックスが日本で展開し始めた時に感じたことは長時間コーヒー1杯で居られることであった。国内のカフェや喫茶店では雰囲気的に長時間居ると間接的な追い出され方を経験する。スターバックスは最初から居心地の良い場所を提供した。
私は起業した時色々なカフェを渡り歩いて快適な仕事場を探した。ドトールコーヒー、マスバーガー、マクドナルド、タリーズ、コメダ珈琲、シャノアール、UCCなどでコーヒーを飲みながら雰囲気を見た。コストパフォマンスが持っtも良かったのがスターバックスである。
長時間いて仕事ができる場所として他の珈琲店と比べて快適であった。これがスターバックスを仕事場として使う上での決定打になっている。
珈琲の味がまずいディメリット
スターバックスの珈琲の味は他の人にお勧めできない。酸味が強く苦味がある味が多い。心地よく飲める味のコーヒーではない。高級ホテルのロビーラウンジで飲む珈琲の味を知っていれば、スターバックスの珈琲の味がまずいということが直ぐに分かる。
セブンイレブンの100円コーヒーやドトールコーヒーのブレンドの味のほうが美味しいと私は感じている。スターバックスはコーヒーを提供するというよりはコーヒーとともに心地よい居場所を提供するカフェと言って良い。それ故、コーヒーよりも甘いフラッべドリンクが売上を伸ばしている。
無料Wi-Fi、無料電源、無料トイレ、ナイスな雰囲気
無料のインターネットアクセスと電源を提供しているカフェはスターバックスが一番である。インターネットで仕事をする人たちにとってこの2つの要素はスターバックスに来る動機になる。それに加えて雰囲気が良い。開放的なお店が多い。
キレイなトイレが確保されている。アルバイトやパートのスタッフの愛想も良い。お客に話しかけてくれるカフェはスターバックスしか無い。孤独なシニアは店員から一言、二言話しかけられることで気分を良くする。珈琲の味よりもカフェの雰囲気が他店と違った魅力になる。
結論
スターバックスを仕事場として使うには不味いコーヒーを飲むことになる。珈琲の味はセブンイレブンの100円珈琲の味が勝っている。でも、セブンイレブンのお店を仕事場として利用できない。スターバックスはコーヒーを飲むカフェで始まったが、本当の魅力はコーヒーではなく「居場所」である。
コーヒー代だけで長居ができる。追い出されることもない。仮眠は出来ないが、起きている限り誰も文句を言わないでスペースを確保できる。インターネットの仕事をする上では利用しやすい場所になる。スターバックスの魅力はコーヒー代だけで「居場所」を確保できる点である。