老後の住まいは持ち家・マンションが安全!

持ち家か?ずっと賃貸か?という質問への答えは人様々である。私は、持ち家(マンション)を選択した。私の知人は、賃貸を選択している。私が買ったマンションは、不動産価格が底を打ったと言われた時期であったが、実際は底ではなかった。今思えば、高い買い物をした。

だが、20数年が経過して振り返ってみると良い買い物をしたと思っている。大規模マンションで管理組合がしっかり運営している。今年、マンションの大規模修繕が行われる。2回目であるが、積み立ててきた修繕費内で十分収まっている。3回目の大規模修繕費も大丈夫なようだ。

大規模マンションであると色々な経歴や職業の住民がいる。不動産関連会社で働いている住民もいるので対応ができやすい。公園が3つ隣接しているので子供を育てる環境として最高であった。賃貸では経験ができない夏祭りも自治会がやっている。

賃貸住宅は不安な要素(年齢と大家)がある

マンションを購入する前は、民間の賃貸マンションに住んでいた。2年に1回契約更新がある。この負担が馬鹿にならない。子供も大きくなる。部屋も窮屈になる。引っ越し費用も馬鹿にならない。賃貸マンションは、先々、不安になる。現役で働いて収入がある状況であれば、何も問題がないが定年退職し、老後の生活が続くと思いもしない問題(大家の事情で出ていく)が出てくる。持ち家では、そんな心配はない。

住宅ローンを早く返し終わること

私の世代は、35年住宅ローンが当たり前であった。そうでもしないと資金を捻出できない。今は、経済状況が私が買った時代と比較して悪いので長期の住宅ローンはリスクがある。同時に少子高齢社会で空き家が日本全国で増えて続けている状況だ。

若い夫婦にとって選択幅があり、探しようでは割安に持ち家を購入できる機会が多い。ある人は、古民家をリフォームして住み始めた。それ専門の建築士も私の知人にいる。私達の世代は、新しい物件しか目に入らなかったが今は中古で良い物件が割安で手に入る時代だ。

私が住むマンションは時々売りに出す物件がある。20数年も経過しているので100平米4LDKのリフォーム済みの部屋で2500万円で買えてしまう。2500万円ぐらいであれば、若い共稼ぎの夫婦でも買える金額だ。

住宅ローンを早く返すことが今の時代のリスクヘッジである。そのためには、新築マンションよりも中古マンションで良い物件を探すのが早道だ。管理組合がしっかりしている大規模マンションを探すと良い物件が見つかりやすい。

安定した収入があれば持ち家がベター

住宅ローンを返済できる安定した収入が確保できるならば、持ち家が良い。賃貸は、収入が不安定、少ない場合ではないか。金額が大きい買い物は、自己資金だけで買えない。負債を抱えるリスクが高いので賃貸で住居を確保するしか無い。できれば、UR住宅のように2年毎の契約更新料がない賃貸マンションが良い。

無理した資金繰りは、破綻する。無理するならば、賃貸住宅で人生プランを考えるべきだ。

一軒家を買う人が多いが、老後のことを考えると集合マンションのほうが良い。セキュリティや掃除の面で一軒家よりもメリットが多い。

賃貸は年齢と無職で嫌われる

賃貸は、大家さん次第で死ぬまで住めるか、住めないかが決まる。意図的に家賃を上げて継続して住むことが出来なくなる場合もある。賃貸のビルを立て直しをして住居以外に使う場合もある。物理的に住めなくなる状況を大家が作り出せば、賃貸住宅を出ざるを得ない。そんな不安が年寄りになればなるほど生まれてくる。

大家は一人住まいの老人を好まない。この考え方は、大家になれば理解できる。孤独死で賃貸住宅の価値が下がってしまう。部屋自体が使えなくなり、収益が確保できなくなるリスクが大きい。

一度高齢者が賃貸を追い出されたら次の賃貸物件を見つけるのが非常に難しくなる。月々の収入がない無職の老人は大家さんが嫌うため賃貸物件が見つからなくなる。年金と貯蓄だけで余生を過ごすならば、住む場所は持ち家でないと安心できない。

衣食住の確保は老後の生活で一番重要である。ずっと賃貸で生活をしてきたならば、老人になっても安心して生活が出来るUR賃貸住宅を見つけて引っ越したほうが良い。

結論

  • 住宅ローンを早めに返済できるならば、持ち家が良い。賃貸住宅は、60歳を越える前に民間から公的なUR賃貸住宅に引っ越すほうが安全だ。
  • 安定した収入が確保できるならば、持ち家を購入して安定した生活を送るほうが民間賃貸の不安から逃れられる。年寄りになった住民を民間賃貸住宅に住まわすのは大家にとってリスクになるからだ。