なぜ、シニアは筋トレに励むのか?

今のシニア、60歳代、70歳代は肉体が若くなってきている。ただし、定期的に運動をしているシニアであればという条件で。一方で運動を何もしていないシニアは年齢相応の肉体になっている。体が細く枯れてきたり、姿勢が悪くなる。その上、肥満のシニアは出っ張ったお腹。贅肉が顔やお腹に見えて健康的でない。

最近、定期的に筋トレをしているシニアが増えている。スポーツセンターで知り合いになった77歳の方は健康的で身軽な動きをしている。運動をしていない77歳シニア男性ならば、脚力が落ちて弱々しい歩き方をする。姿勢も猫背のように前かがみになっていない。体の筋肉が維持されていると姿勢も良くなる。

muscle age

私は火曜日と金曜日の午前中にスポーツセンターで筋トレを2時間ほど行う。午前中はシニアと大学生が多い。シニアの年齢は70歳代。仕事から離れて暇になった時間を運動に投資している。私と同じように定期的に筋トレに励んでいるため、肉体は見た目でひ弱ではない。

77歳の知人は病気療養のために筋トレを始めた。それが、知らないうちにずっと続いて習慣になったようだ。私同様彼も病気知らずになっている。筋トレの効用は医者にかかることが少なくなることである。毎日やってくる80歳代のシニア男性がいる。彼は筋トレを毎日30分間だけやって自宅に帰っていく。それが日課になっている。

なぜ、彼らは筋トレに励んでいるのだろうか?

筋トレ習慣で身に付くと3つの恩恵

筋トレ習慣を身に付けるシニアが増えている。その理由は、老後を有料老人ホームで過ごすための貯蓄が十分貯められないためである。お金がない老人は、健康を害したら自宅で死を待つしかない。筋トレは健康寿命を伸ばす効果があるのでお金がないシニアほど筋トレは有効である。

普通の生活が出来る体と健康を維持できれば、高いお金を支払う有料老人ホームのお世話になる必要がない。有料老人ホームのお世話になる期間をできるだけ短くすることで3000万円必要な老後資金を1000万円以下まで下げることが出来る。他人のお世話になる期間を短くするだけで老後に使われるお金を少なくする。

筋トレの恩恵1・・・老後の介護で発生するお金を下げる

有料老人ホームへの入居で前払金が2000万円から4000万円ほど必要になる。それに加えて月額の費用が30万円前後発生する。普通の老人家庭では、とても支払いが出来ない。老人ホームにお世話になる期間が長ければ長いほど多額のお金が出ていく。出来るだけ有料老人ホームで生活をする期間を短くすることを考えねばならない。

その一つの方法として、出来るだけ長く「普通の生活」を維持する体力と健康になる。自宅で「普通の生活」が85歳から90歳まで出来れば、老人ホームのお世話になっても他界するまでの時間が短くなる。同時に老人ホームに支払うお金も少なくなる。欲を言えば、老人ホームに入居しないで他界するまで自宅で生活が出来れば良い。それが出来れば、老人ホームに支払う多額のお金を自分の余暇人生に使える。

筋トレ習慣を身に付けると確実に健康寿命が伸びる。老健施設や老人ホームのお世話になる老人は、認知症になった老人や足腰の自由が効かない老人が多い。筋トレは、認知症予防と足腰を鍛える効果がある。老人は意識して体を鍛えないと知らないうちに体の筋肉を失って行く。筋トレは、体の筋肉を維持するだけでなく増やす効果がある。普通の生活を続けるには、体の筋肉を増やす必要がある。

 筋トレの恩恵2・・・老後の生活のリズムが作りやすい

私は、週2回スポーツセンターにあるジムに通っている。ロッカールームとシャワールームが完備している。筋トレは、約2時間ほどやる。こんな感じで生活のリズムを作っている。

月曜日・・・仕事

火曜日・・・筋トレ日(午前)・仕事(午後)

水曜日・・・仕事

木曜日・・・仕事

金曜日・・・筋トレ日(午前)・仕事(午後)

土曜日・・・夫婦で公園歩きとランチ外食

日曜日・・・お休み(自由にダラダラ)

仕事をしていないシニアにとって暇な時間の使い方に悩む。何か、没頭できる趣味がないと毎日が日曜日になり朝起きた時に「今日は何をしようか!」と自問自答する生活になる。

私は自分のビジネスがあるので週2回の筋トレは、ちょうど良い息抜きになる。筋トレの翌日は疲労と筋肉痛で辛いが確実に健康改善に貢献しているのが分かるから苦にならない。

定期的に何かをやる習慣を生活のリズムに入れ込むと余った時間を別のことに有効に使いやすくなる。

 筋トレの恩恵3・・・医療費の出費が少なくなる

私は、筋トレをやり始めて風邪などで寝込むことはない!緑内障という持病で眼科クリニックに年2回ほど通うだけ。後、夫婦で年に1回歯科クリニックで歯石取りをしてもらっている。医療費は、それら以外に何も発生していない。虫歯や歯槽膿漏予防で気を使っている。歯を失うと健康に響く。食べたいものが食べられなくなるし、入れ歯や治療でお金が出ていってしまう。

筋トレは成人病改善に役に立つ。食欲旺盛に成り、栄養バランスにも気を付けるようになる。運動を定期的にすることで中性脂肪を下げられる。筋肉の強化と肥満防止が一緒に出来てしまう。甘いものをたくさん食べても運動することで余分な糖分をエネルギーとして消費してしまう。

体全体の新陳代謝が良くなるため体の中で溜まっている老廃物が汗と一緒に出ていってくれる。体を動かすことであまり使っていない関節や筋肉を刺激する。その刺激が硬くなる体を柔らかくする。筋トレは新陳代謝量を増やす。健康の指針として新陳代謝量は使われている。新陳代謝量が大きい=エネルギー代謝量が大きい。老人は、何もしないと年々エネルギー代謝が下がって行く。それを改善するのが筋トレだ。

結論

  • 筋トレ習慣を身に付けられるシニアが増えている。その理由は、老後を有料老人ホームで過ごすための貯蓄が十分貯められないためだ。お金がない老人は、健康を害したら自宅で死を待つだけかもしれない。
  • 普通の生活が出来る体と健康を維持できれば、高いお金を支払う有料老人ホームのお世話になる必要がない。
  • お金が少ない老人は筋トレをして体力と健康を維持することで介護負担を下げられる。