親の介護、孫の相手、自宅のリフォーム、身体の老化対策で時間を失う老後

子供が独立して家を出る。夫婦二人だけの生活が始まる。ちょうど年齢が還暦を過ぎ、年金をもらえる歳になるまで夫婦二人だけの生活を楽しんでいた。このまま老後の生活を続けられるかなと思いきや親の介護が始まった。親の介護が始まると自分たちの時間が奪われ始める。

私の両親はすでに他界しているので妻の両親の介護である。最初に義母の介護が始まる。自宅で転倒し介護ベッド生活になる。そのため、義父の身の回りのお世話で月の半分は実家での生活が始まる。夫婦二人だけで楽しむ時間が親の介護で削られていく。

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義母の介護はケアマネジャーのおすすめで自宅から老健施設に入居することになる。このおかげで実家に半月も宿泊する必要がなくなった。ただ、月2回、義父のお世話と老健施設への訪問が続く。以前よりも介護に使う時間が減り、夫婦二人で1泊2日の旅に行ける余裕が出来る。この状態が数年続く。そのうちに義父の体が弱くなり一人で生活ができなくなる。急遽、老人ホーム探しで翻弄し、自宅近くの老人ホームに落ち着く。

義母がいる老健施設と義父が生活する老人ホームへの訪問だけになり、夫婦二人の時間が増える。実家は空き家になり、月2回は別荘として利用する。義父が老人ホームの生活に慣れた時点で老健施設にいる義母も同じ老人ホームに入居することになる。

義両親二人共老人ホームでの生活が始まって、私たち夫婦の時間に余裕が生まれる。両親の介護は精神的にも肉体的にも負担が多い。人生は面白いもので介護の負担が和らぐと子供が長男家族に生まれる。嬉しいことだが、孫のお世話が成長に従って増える。孫が一人、二人、三人となるとその負担が増してくる。

夫婦二人で楽しめる時間は親の介護が始まる前までである。それが出来るだけ長ければ長いほど自分たちの時間を気ままに使える。

老後の人生イベントで時間を奪われる

老後の生活を楽しみたいと思っているシニアは多いが、現実は思うように行かない。自分たちの年齢が60歳から70歳になるまでに親の介護、孫のお世話、自宅のリフォーム、自分たちの健康問題が起きる。これらのイベントを考えないで気ままに時間を使えるのは数年間ぐらいかもしれない。

親の介護

親の介護の負担を軽くするには老人ホームに入居していただくのが一番。親の自宅で介護をするのは相当の負担になる。両親のどちらかが健康で介護を必要としている伴侶のお世話ができれば負担は軽減されるが、全くゼロにはならない。遠隔地にある実家であればあるほど介護で取られる時間と労力は大きい。

身体が不自由になったり、認知症になったりしたら早めに老人ホームを探して入居させるべきである。問題は老人ホームに入居してくれるかどうか。金銭的な余裕があるかどうか。

ケアマネジャーと相談して見ることがオススメである。身体が不自由ならば、一時的に老健施設でリハビリ生活を送ってもらい、老人ホームに入居するというパターンが一般的である。

孫のお世話

孫が生まれるのは嬉しい。嬉しいが赤ちゃんや幼児のお世話支援が始まると自分の時間が削れれていく。今の若い家族は共稼ぎが多い。困ったときには必ず支援を求めてくる。当たり前といえば当たり前であるが、支援が続くと支援することが当然という雰囲気になる。こうなると自分たちの時間がどんどん奪われる。 

お世話をする孫が何人いるかで奪われる時間も変わってくる。孫が大きくなってくるとおじいちゃん、おばあちゃんの家でのお泊り会が始まる。頻度と期間によって自分たちの旅行計画も変更されてしまう。自分たちの都合を優先できなくなる場合もある。親の介護が落ち着くと孫のお世話で自分たちの時間がどんどん奪われる。

自宅のリフォーム

30年以上住み続けているマンションも老化してくる。壁紙、フロアー、キッチン、洗面所、トイレなどリフォームが必要になってくる。プチリフォームか、大きなリフォームかで予算と期間が決まる。住まいのリフォーム計画を立てて、業者探しをするだけで時間は取られる。

妻の井戸端ネットワークを利用して、評判の良い業者探しが始まる。最近リフォームをしたマンションの部屋を見せてもらい参考になる情報を集める。下準備で数ヶ月はかかる。老後の生活環境を良くするにはリフォームが必要な場合が多い。年齢にあった生活環境を求めるのは避けようがない。

壁紙が剥がれ始め、カビが増えてくると健康被害が起きる。水回りリフォームはこれからの生活の利便性を整える。第二の人生を始めるうえで住む場所も快適にする。

老化対策

老後は老化との戦いである。歳を取ってきたと意識する。肉体は若くならないで古くなる。今まで出来たことが出来なくなる。65歳になる妻が今朝こんな事を言った。今まで朝起きるときにサッと起きられたのに・・・。歳なのかなあ!と。私の体は朝起きる前に足のストレッチをベッドの上でしないとすぐに起きられない。ストレッチで血液が体に回ると体が覚醒する。若い頃はこんなことをしないでもすぐに起きられた。老化現象は確実に起きている。 

妻も私も老化対策として定期的な運動をしている。妻は週1回ピラティスクラスに通い、毎日Youtube動画で音楽に合わせて体を動かすフィットネス運動を1日2回朝と午後にしている。自宅にいる時間が長いので意識して体を動かすようにしている。老いると使われていない筋肉が知らないうちに消えて行くからだ。

私は週2回スポーツジムで筋トレを各2時間行っている。平日は毎日自宅から横浜駅まで通勤しているので1.7キロの道を歩く。通勤だけで1日8000歩行く。背中には10キロのリュックを背負って歩く。自然と体全体の筋肉は使われる。意識して体の筋肉を動かすために運動習慣を生活のリズムの中に取り込んでいる。若い頃はこんな事を考えもしなかった。考えなくても体の筋肉は減っていかないからだ。

老化と筋肉の関係は密接である。ChatGPTのAIに確認してみたら、こんな説明をしてくれた。

加齢とともに筋肉量や筋力が減少する現象は「サルコペニア」と呼ばれ、特に高齢者において、活動能力や生活の質に大きな影響を与える重要な要素です。

以下は老化と筋肉に関する主な関係です:

筋肉量の減少: 一般的に30歳を過ぎると、年齢とともに筋肉量が減少し始めます。これが加速するのは50代から60代にかけてで、何もしなければ年間1~2%ずつ減少します。筋肉量の減少は運動能力や体力の低下につながります。

筋力の低下: 筋肉の量が減少すると、それに伴って筋力も低下します。筋力が低下することで、転倒や骨折のリスクが高まり、日常生活においても動作が遅くなったり、疲れやすくなったりします。

代謝の変化: 筋肉はエネルギー代謝に関与しており、筋肉量が減少することで基礎代謝が低下し、脂肪がつきやすくなる傾向があります。これが、加齢に伴う体重増加や肥満に寄与する要因です。

ホルモンの変化: 老化に伴い、成長ホルモンやテストステロンなどのホルモンが減少します。これが筋肉の分解を促進し、新たな筋肉を作り出す能力を低下させます。

運動とリハビリの重要性: 筋肉の維持には定期的な運動が不可欠です。特にレジスタンス運動(筋力トレーニング)は、筋肉量と筋力の維持・増加に有効です。また、適度なタンパク質の摂取も筋肉の健康を保つために重要です。

これらの要因から、加齢に伴う筋肉の健康を維持するためには、日々の運動や適切な栄養管理が非常に重要です。

加齢に伴う筋肉の健康を維持するためには、日々の運動や適切な栄養管理が非常に重要と言っている。したがって、老後の時間は健康な体を維持するために日々の運動や適切な栄養管理に時間が取られる。

成長ホルモンやテストステロンなどのホルモンが減少するとこんな女性の後姿を見ても何とも思わなくなる。

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結論

老後の生活は新婚時代と同じように夫婦で自由気ままな生活が出来ると思い込んでいた。子どもたちが独立して家を出て、自分たちの時間を多く持てると期待する。

それなのに十分自分たちの時間を楽しもうとする矢先に親の介護が始まる。どちらかの親が他界すれば、相続手続きで時間を取られ、老人ホームに入居すれば月に何回か面会することになる。

長男家族に子供が生まれ、成長してくれば、孫の相手と世話が新しい仕事になってくる。自分たちの年齢が65歳を過ぎれば、自宅も同じように古くなる。老後の生活に合うようリフォームをすることにあれこれ考える。年齢が70歳を過ぎれば、老化対策として定期的な運動やバランスの取れた食事に気を使い始める。

いつになったら、気が休める時間を持てるのか。

 

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