自動車を運転していると横断歩道を渡る老人たちの行動に驚かされる。小学生でもやっている横断歩道の渡り方をやっていない。基本的なルールと言うか、自分の身を守る動作なのだが。道を渡るときに右側、左側から自動車やバイクがやって来ていないかを確認する。これが全然できていない。
私は必ず横断歩道、報道を渡るときに右、左、右を見て渡っている。それをやっている老人はほとんどいない。いつも、なぜなんだろうかと思っている。
高齢者特有の理由
老人が遠くにある横断歩道を渡らない行動は、近道をしてすぐに道路を渡りたいという動機で理解できる。老人は、出来るだけ歩かないで目的地に辿り着きたいという欲求が強い。そのため横断歩道がちょっと先に見えていてもそこまで行かない。
横断歩道と信号機
道路を横断歩道と信号機がある場所で渡れば安全に渡れると私達は教えられた。現実はそうではない。横断歩道を信号機「青」で渡っても自動車にはねられる事故が起きている。道路を渡るときには右から左から自動車が来ていないことを確認してから渡る必要がある。
横断歩道と信号機は道路を渡る歩行者の安全を確保するためにある。自転車、バイク、自動車を運転する人達はその事を教えられる。60歳を越える高齢者も基本的な交通ルールは知っているはずであるが、守らない人が多い。
66歳の私はいつも横断歩道を渡るときに右左右を見て自動車が来ていないことを再確認して渡っている。自分の身の安全を確保するためである。横断歩道と信号機がある場所であれば、自動的に100%安全であるという保証がないからである。青信号でも渡り始める前にかならず右左右を見て安全を確認する。
道路を渡るときに右左右を確認しない老人
老いてくると一度に2つ以上のことを考えて行動ができなくなる。道路を渡るということだけに思考が行ってしまい、自動車が左、右からやってくるかも知れないというリスク感覚が薄れる。横断歩道と信号機がある場所であればあるほど見の安全を危惧しなくなる。
横断歩道で信号が赤だから自動車は必ず止まってくれると老人は頭で信じ込んでいる。その交通ルールを守らないドライバーがいるというリスクを考えていない。
思考の老化と危機管理不足から老人は安全に道路を渡る行動を取れない。道路を早く渡らなければいけない、信号が青から黄色、赤に変わる前までに道路を渡らなければいけない!と思考がその事でいっぱいになる。自分の身は自分で守るという基本を忘れ、他人に安全を任せる傾向が強くなる。特に老人は自分の都合を優先する行動を取る。
時々、完全に信号無視で横断歩道を渡る老人を見かける。目が見えていない?視野が狭くなって信号機が見えていない?老化で体が壊れて行くという事はこんな事なのだろうか。自分が70歳以上になった時に横断歩道を安全に渡るということを意識続けられるのだろうか。
老人の行動を見ながら自分の老後の姿を想像してしまう!
歳を取ると反応が鈍くなる。自分の身の安全を確保できなくなったら死が待っている。日常生活でも身の安全を確保するという意識が老人には必要である。室内で転んで骨を折る。ちょっとした事で体が耐え切れなくなりケガをする。筋力、五感の衰え、そして、判断能力の衰えが一緒にやって来るのだろうか。
老人は歩道橋があるのに渡らないでその下の道路を無理やり渡る。その理由は、分かる。階段を上るだけの体力がない、急いでいる、疲れない渡り方などの理由がある。
結論
高齢者は横断歩道を渡るとき、右左右を確認しないで信号が青に変わると歩き出す。その理由は高齢者特有の理由があるのではないか。思考能力の低下から万が一の危機管理ができなくなっている。一つの事(横断歩道を渡る)だけに思考が行ってしまい安全確認を怠ってしまう。
信号が青、横断歩道を渡って良い。自動車は止まってくれるはずと信じ込んでいる。現実は信号無視をする自動車がいる。高齢者は自分の身の安全を確保するという意識付けが必要である。