電車の中で困っている老人を見つけたらどうするか?

若者が老人を見て自分と同じ体を持った普通の人と思うのではないか。加齢からくる老人の体の衰えなんか全然分からない、気が付かない。ただ、「あっ、老人がいる! 」と気が付いてからすぐに関心はきれいない若い女の子に行く。老人の体に関して知識がないため、老人の心情を忖度できない。

60歳を過ぎたシニアであれば、体の何処かに機能低下が現れる。確実に発生している老化現象は、目だ。老眼、緑内障、白内障などの病気になっている。私は緑内障で右目上半分弱が見えていない。自動車を運転しているとき、意識して信号機を見る必要がある。

電車の中では、視野が狭くなっているのでぶつからないように注意している。

空いた席に猛ダッシュして電車に入って来る老女

電車が駅に到着して空いた席に猛ダッシュして入ってくる老女がいる。こんな老人には、余計な配慮はいらない。猛ダッシュ出来るほど元気があるからだ。

むしろ、

ヨロヨロと遅れて乗ってきた老人に気を使うべきだろう。杖をついている老人ならば、その老人の心情を想像してみると良い。もし、自分が杖をついている老人ならば、電車の中でどんな心理状態になっているだろうかと。

空いている席がなければ、体をしっかりと支えることが出来る場所を探す。吊革は、杖をついた老人にはちょっと無理がある。筋力も握力も落ちている老人は、大きな電車の揺れで転げてしまう。

若者は、こんな老人の姿を見てその老人の置かれた状態を想像して見る必要がある。老人の気持ちを察することが出来る若者であれば、自分が座っている席を譲ることが出来る。電車の出入り口左右に立っていれば、鉄パイプがある角の場所を老人に譲ることも出来る。

老人にそのような配慮を配っても決して「有難う!」という言葉を期待してはいけない。多くのシニア男性は、声を出すよりも会釈で終わる。女性はちゃんと声で「ありがとう!」と言ってくれるが。

東海道線は特に混雑しているため、我先に空いた席の奪いあいが行われる。老人に対して配慮を行動に移す若者や社会人が少ない。優先席に座ってスマホでゲームをしている若い女性が多い。目の前に老人が立っているのにゲームに夢中だ。

若者もいづれ老人になる。老人になるという意味が体で分かっていないため、老人の心情を理解できない。足が弱いだけが老人の特徴ではない。目も耳も機能が低下して機敏に反応できない体になっている。

元気な老人は若者からの余計なおせっかいを嫌う。そんな老人たちは無視してい良い。気を使う前にでっかい顔してちゃっかり空いた席に座っている。これから老人たちが電車の中でも街なかでも溢れてくる。老人の増加で社会もビジネスも老人市場を狙い始める。

表に出てこれる老人たちは幸せだ。健康障害を持っている老人は、なかなか表に自分一人で出てこれない。誰かの支えがないと行きたい場所にもいけない老人が多い。正常な健康体を維持できている老人だけが、目立ち始める。健康体の老人であるが、普通の人ではない点を考慮する必要がある。

機敏に反応できない、動けない、自己中心的、気が短いといった老人特有の言動と行動がある。老人は、普通の人でありたいと思っているのだが、老いた体はそうさせてくれない。若者と同じことが出来ない老いた体で心情的に余裕が無いのが老人だ。