71歳になった兄がしきりに言うことは体力が落ちて疲れやすくなったと。60歳代後半には夕方夫婦で必ず数キロの散歩をしていた。自宅にいるよりも外で何かをしていた。それが70歳を過ぎると体を活発に動かさなくなり、自宅で暇をつぶす時間が増えた。

その結果、体全体の筋肉の量が減って動き回ることが辛くなり始めている。生活不活発病が発症していると私は思っている。定期的に体を動かす生活のリズムがあれば、生活不活発病は発生しない。引退して仕事をしなくなったため、日々の生活で体を動かす活動がなくなった。

体はどんどん弱体化し始め、持病の糖尿病も悪化し始める。糖尿病の人はできるだけ定期的な運動をしないと余分な糖分を燃焼できなくなる。運動しない生活は体の免疫力をますます弱体化する。兄には定期的な運動をするよう助言をしているのだが、体は楽な生活を求めてしまう。筋トレを勧めるのだが、自分で進んでやろうとしない。

筋トレの良さは免疫力を高められることである。その効果は私自身も肌で感じている。病気を1度もしないし、人間ドックの診断でも血糖値で一度も問題を起こしていない。

もし、兄が筋トレを始めれば糖尿病を改善でき、筋力も付き、免疫力も強化されて健康的な体を作れる。それが分かっているのだが、兄がその気にならない限り強制できない。免疫力を高めたい、体力をつけたいというシニアならば、今すぐにでも筋トレを始めることである。

  1. シニアがスポーツジムで筋トレを始める時の動機は、こんな理由が多い。 
  2. 体力と筋力低下で健康診断で筋トレを勧められる
  3. 痴ほう症予防で筋トレを始める
  4. 足と体幹を鍛えてロコモと姿勢対策をする
  5. 体重を減らす、または、増やす
  6. アンチエイジング対策で筋トレを始める

私が筋トレを始めたのは、米国の大学で筋トレのクラスを履修した時だ。米国人の体格は、筋トレのお陰で良い。日本人の私の体は、見栄えが良くなかった。肉体改造を狙って筋トレのクラスを履修した。このクラスで筋トレの基礎を学び、私の筋トレが始まった。私の筋トレの歴史は長いのだが、月に2回か3回ぐらいの頻度であった。

単純に自分の体格を良くしたいという動機であった。5年前に還暦を迎えて老化現象を意識し始めた。60歳を契機に筋肉の量が使わないと急激に減って行くという事を知った。

椅子に座って片足だけで立ち上がるテストをした。普通の筋力の持ち主ならば、片足で立ち上がれる。私は、5年前、片足で椅子から立ち上がれなかった。これがショックであった。

私のパスポートは、昨年の8月に有効期限が切れてしまった。今月中に新しいパスポートを申請する予定でいる。10年有効なパスポートは、費用が16,000円だ今、65歳だから75歳まで有効になる。体力を要求する海外旅行は、自ずと行けなくなる年齢がやってくる。その年齢は、本人の健康状態と体力、そして、最も重要な「行きたいという気力」次第だ。

75歳になるまで夫婦で海外旅行に行けるだけ行こうと思う。旅行資金も貯めながらだが。海外旅行に行けない体力や気力不足になったら、行き先を国内旅行にする。非日常の生活は、老人の脳に新鮮な刺激と楽しさを与える。お金は、使う事で何かを得られる目的に使うべきだ。老後のための不安予防で貯めるだけでは意味が無い。

生きているうちにお金を使って楽しさと喜びを味わう。旅行にお金を使うのは理にかなっている。

仕事をしていないで完全に年金生活に入っている高齢者は、目的がある生活をしていない限り時間を持て余している。午前中のマクドナルド、ドトールカフェ、図書館、デパートの休憩場所を覗いてみればつまらそうな顔をした老人たちがいっぱいいる。この世界で生きているだけという印象を与える。

仕事をしなくても食べていける老人たちは、生きているだけの生活で満足しているだろうか。仕事をしないと生活が出来ない老人たちは、ある意味で幸せだ。生きるために仕事を探し、一生懸命働いている。少なくとも、働かないと生きけいけないという動機と目的がある。

60歳、還暦を迎えたらシニアというラベルが社会から張られる。気分はまだ青年であるかもしれないが、若者から見るとおじいちゃんに見える。還暦から老化が肉体的に急速に進む。体に見える部分と見えない部分がある。精神的にも感じ方、考え方で変化がある。

シニア、高齢者、老人と言うラベルが年齢とともに張り替えられる。シニア60歳代高齢者70歳代老人80歳代以上である。

65歳になったら仕事を離れて何か別な時間の使い方をする人生が待っている。仕事を70歳まで引き続きできるシニアは働き続ければ良いが、仕事を失い、何か別な事で時間を有効に使う必要がある人がいる。年金生活は、贅沢な生活が出来ない。お金を使わなくても時間を楽しむ遊びを見つける必要がある。

老後の遊びというものがあるのだろうか。遊びに年齢が影響するのだろうか。65歳の私にとって好きな事をしている時がすべて遊びになる。それが仕事であっても遊びになる。

lady and cafe

NPO団体に入会する65歳以降のシニアを見ると友人の紹介が一番多い。65歳になって年金が入ってきて生活に余裕が多少生まれる。仕事探しで必死になる必要もない。自分にあった仕事が見つかればやってみようかという気持ちになる。

NPO団体に入ってくるシニアにはそんな人が多い。別にお金が目的ではない。自分の時間をできるだけ有効に使いたい、仲間を見つけたい、居場所が欲しいなどどいろいろな理由がある。

60歳から64歳のシニアは、生活費を稼ぐというプレッシャーがあるのでお金が稼げないボランティア的なNPO団体に参加する人は少ない。65歳から70歳ぐらいの人が暇な時間をなんとかしたいという理由でNPO団体にやって来る感じがある。

65歳以降から仕事探しで焦るシニアは、自宅に居場所がないためではないか。居場所が自宅外にあると精神的な苦痛は和らぐ。求める仕事が見つかればそれが一番良いのだが、それは理想でしか無い。給与の金額で仕事を探さないならば、面白い仕事が見つかる可能性が高い。

自分の時間を社会貢献という視点で何が出来るかを考えて見てはどうか。NPO組織に自分の居場所が作れれば、余生の時間を有効に使える。

80歳を過ぎた頃、身も心も老化が進んで「生きている意味を見失う」老人が増えてくるのではないかと想像している。知人や友人、そして、伴侶が他界してしまうとこの世に留まる理由が見えなくなる。何か生きる目的があれば、それに向かって残りの人生を費やす事が出来るのだが、そんな目的をもって生きている80歳以上の老人がどれだけいるのだろうか。

長生きは幸せではないかもしれない。生きる目的を失った老人にとっては、幸せが見えてこない。まだ、80歳ではないので本当の事はわからない。

私が80歳になった後の生活や人生観を想像してみる。残りの人生を楽しく生きる意味を見出さないと生きているのが辛くなるのは確かである。子供や孫が増えても一緒に時間を過ごすことが少ない場合が多い。同じ価値観でお喋りができる相手も少なくなる。何かに没頭して時間を使わないと生きている意味を見失う自分の姿が見えてくる。

65歳のシニアの感覚としてApple新製品iPhoneの販売価格が10万円を越えているのに驚く。今使っているASUS製のChromebookでさえ5万円ぐらいだ。ノートパソコンの価格を越えている。パソコン時代を経験している私にとってスマホが10万円台になることが信じられない。

パソコンを使っていないでスマホから入った若者は、スマホの価格をそのまま受け入れてしまうだろう。「ああ、スマホの値段は10万円ぐらいなんだ!」と。パソコンとスマホの領域が重なってきている。小回りがきいて利便性が高いスマホは、徐々にシニア世代に広がっている。特にシニア女性はLINEアプリを通じてシニア男性以上に広がっている。

格安スマホの価格にも幅がある。安かろう悪かろうのスマホ価格は、1万5000円以上から販売されている。最低限の機能で完全に使い捨て用だ。スマホ初心者の入門機器として良いだろう。インターネットの世界にアクセスしやすくなる。

私の知人は5万円以上のスマホを購入した。あまりにも高いと私は思っているのだが、何故なんだろうか。

歳を取って来ているのがわかる。還暦を過ぎたときからその感覚がある。身体の老化に気が付き、気持ちでは若いと思っていても身体の老化を見せつけられると年寄りになって来たと自覚せざるを得ない。64歳の私だが、70歳から80歳代になった時、今と同じ生活ができているかどうか怪しい!

93歳の義父の生活を見守っていると自分の明日を想像させられる。普通の生活が維持できない、健康障害を持ちながら不自由な生活を送る。それが老人の世界だ。

普通の生活と健康

75歳以上の高齢者を一般的に老人と言われるが、身体の不自由を味わい始めたら、65歳以上の人も老人になったと思って良いだろう。

Search

Related web

筋トレが続かない、どうすれば良いか!

インターネットビジネスのビジネスモデルを助言ます 起業、副業でインターネットビジネスを始める方にお役に立ちます

Joomla CMSで作る情報発信サイト

筋トレが続かない!

シニアの生き方

シニアの生き甲斐、仕事、健康

シニアが稼ぐ

Search