シニアの英会話学び直し(1):英会話学習の基本姿勢

定年退職後にすることナンバーワンは、夫婦での海外旅行である。若い人たちと違って余裕のある旅行パッケージで海外旅行に行く。そんな時に英語会話が少しでもできれば、現地の人たちと一緒に会話を楽しめる。60歳を過ぎたシニアが海外旅行のために英会話学校に通うとは思えない。

私は、こんな方法で英会話をものにした。これから英会話を勉強したいというシニアに参考にしてもらいたい。

英会話を独学するには・・・

英会話を習得するのに年齢が壁になるとは思えない。ただ、習得する時の時間が短いか、長いかの違いだけだろう。語学学習は、基本的にどれだけその言語に触れていた時間が多いか、少ないかだ。短期間にマスターできるものではないが、一定の期間に集中して英語の海で泳いでいると自然と英語が理解できるようになり、話せるようになる。

英会話を学ぶ姿勢が一番問われる。

私は、英会話を話せるようになりたい!という情熱と願望だけで英会話を学んできた。お金を英会話学校に支払えば、製品のように英会話が出来るようになるというものではない。

英会話を学ぶ基本姿勢:

  1. 英会話を話せるようになりたいという強い願望と情熱を行動で表す(自主的に勉強すること)
  2. 教材、英会話学校、英会話教師に頼らない(自分が主体でそれらを利用すること)
  3. 英語や英会話に毎日触れる時間を出来るだけ増やす(頭ではなく体で英語に慣れること)

英語、英会話を学ぶには、頭はいらない。赤ちゃんが言葉を覚えるときに賢い頭が必要であっただろうか。赤ちゃんは、母親が話す言葉を毎日集中して聞いていた。頭の中には母親が話した言葉が蓄積され、ある日突然、聞きなれた言葉を自分で発し始める。

若者とシニアでは、記憶力の早さと記憶の維持で差がある。シニアは、一つの表現を覚えるのに若者の5倍ぐらい努力する必要があるかもしれない。基礎が出来ているシニアならば、基礎がない若者よりも早く習得が出来る。個人差はどうしても生まれる。

英会話の習得は、ウサギと亀の物語と同じだ。ウサギは素早い。カメは遅い。若者は素早く覚えられる。シニアは、時間がかかる。違いは、どれだけ辛抱強く英会話の学習をやり続けたかだ。「継続こそ力なり」の意志の強さがものを言う。

英会話を学ぶ環境は、十分過ぎるほど整っている。英会話教材は吐いて捨てるほどある。英会話学校はタケノコのようにあちらこちらにある。海外からの観光客も増えている。話しかけようと思えばいつでも会話の練習ができる。

シニアだから今更英会話を学んでも覚えられないのではないか・・・と不安に思っているならば諦めることだ。若者でも英会話が出来ない人が大勢いる。出来ないことを挑戦してきた人だけが英会話をものにできる。挑戦するには、強い欲望が必要だ。

英会話を自分のモノにしたい!という強い欲望がない人には最初から無理だ。米国の語学学校に留学しても遊学して帰国する。英語を学んでくるのではなく、日本語を学んでくる。米国での遊び仲間が同じ日本人で毎日日本語を話して生活をしていた人たちだ。強い欲望がないため、楽をしてしまう。

これからシニアの英会話学習方法について連載記事を書く。

シニアの英会話学び直し(2):発音とイントネーションを学び直す

シニアの英会話学び直し(3):英語耳を創る

シニアの英会話学び直し(4):英会話フレーズの暗記

シニアの英会話学び直し(5):英会話の物まね

シニアの英会話学び直し(6):学んだ英会話を使ってみる

シニアの英会話学び直し(7):英語の辞書を頭に作る 

シニアの英会話学び直し(8):英語の雑学をする

シニアの英会話学び直し(9):1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月で目標を立てる

シニアの英会話学び直し(10):海外旅行で実践する