英会話は、学んだら使わないと記憶に長く残らない。言葉は、使うことで口に慣れてくる。一人で英会話学習をするには限度がある。ある時点で武者修行をする必要がある。ある時点とは、自分が学んだ英会話が外国人に本当に伝わるだろうかという疑問が生まれた時だ。好奇心がアクションに結びつく。
学んだ英会話を使う機会は探せばいくらでもある。
観光スポットで外国人観光客に話しかける
私が英会話を学び始めたころ(40年ほど前)、NHKラジオ英会話で学んだ英会話力を試すために銀座の歩行者天国に良く出かけた。歩行者天国には、海外からの観光客が大勢いた。マクドナルド第一号店の前には、米国人がビックマックを食べながら暇をつぶしていたのでいつもそんな観光客に話しかけていた。
私のやり方は、こうだった。
英会話を勉強しているテキストとテープレコーダーを持ってテキストを朗読してもらう。それをお願いしながら、会話を始める。色々な国の英語朗読が録音できる。米国人、英国人、オーストラリア人、シンガポール人、インド人、ドイツ人などアクセントやイントネーションに癖がある。
色々な英語を実際に聞いてどれだけ聞き取れるか、どれかで理解できるか、どれだけ素早く返答できるかを試した。毎週日曜日に銀座に通っていた。40年前は、銀座が外国人を捕まえて会話を練習するスポットであった。
今は、Skypeを使って英語で雑談が出来る。そんなサービスをしているインターネットビジネスがある。フィリピンの大学生が先生になり、Skypeテレビで英会話をする。自分の都合に合わせて時間を決め、毎日決まった時間にSkypeテレビで英会話の練習をする。時間は、15分から30分ぐらいのようだ。
浅草に行けば、外国人観光客が直ぐに見つかる。話しかけるネタを用意して実際に話しかける練習をすることだ。道先案内で手助けが必要な観光客がいれば進んで話しかけてみる。簡易観光ガイドになっても良い。うまく話せなくてもその体験が次の日の英会話の勉強に励みになる。
一生懸命に学んだ英会話を使う場があればあるほど、英会話を勉強する動機づけが強くなる。
外国人に話しかけて100%理解できることはない。50%理解できれば良いほうだ。色々な国の人が話す英語は癖がある。英語を使うには、そんな癖がある英語も聞き分けて理解できるようにならねばならない。教材の英語はきれいすぎる。意図的に理解しやすいように英語を話してくれるている。だから、教材英語だ。
現実の英語は、現実の世界で味わうしかない。
英語の武者修行は、面白い。やればやるほど知らないことが見えてくる。自分の実力が肌でわかる。英語をある程度学んだあとは、ぜひ、実際の外国人を捕まえて話しかけてみることだ。自分が学んだ英会話の実力を検証する。
シニアの英会話学び直し(2):発音とイントネーションを学び直す
シニアの英会話学び直し(9):1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月で目標を立てる