英会話や英語を学び直しをするには、教材だけを勉強すれば良いのではない。言語は、その言語が話されている国の文化である。言語がわかっても文化がわからないと話している相手を十分理解できない。解釈は文化をベースに行われるからだ。
日本語にマンションという言葉がある。日本人がイメージするマンションは、米国人がイメージするコンドミニアムという建物である。米国人がイメージするマンションは、敷地が広く大きな豪邸だ。マイクロソフトの創業者ビル・ゲーツのお屋敷ぐらいのイメージだ。
英語の雑学は言葉の裏にある文化、慣習、価値観の勉強だ!
日本の生活と米国の生活は違う。人間も文化も違う。考え方も価値観も違う。英語が使われている生活そのものを理解しないと同じ言葉でも解釈と意味が変わってくる。
英語の雑学と言ってもどの国で話されている英語であるかで学ぶべき雑学が違ってくる。英国で話されている英語と米国で話されている英語は100%同じではない。その国独自の文化が言葉に影響している。
英語の雑学は、まず、英語が話されている国々の文化を学ぶことから始まる。生活習慣などは、一番言葉に影響している。私は、米国での生活が長いので日本文化と米国文化をすぐに比較してしまう。
米国で働く時に会社までの交通費は自分持ちになる。日本の会社は社員の交通費を支払うので交通費上限までの範囲で通える場所を選べる。米国人は、自分が住んでいる場所に近い会社で働こうとする。できれば、自転車や歩きで通える場所だ。会社から遠い場所に住んでいると交通費の負担が大きくなる。
仕事面でもこんな違いがある。この違いが生活面での価値観に影響し、言葉に出てくる。
英語の雑学はどのようにして学ぶのか?
一番簡単な方法は、英語が話されている国の観光ガイドブックである。その国のことの基本情報が網羅されている。次に参考になるのは、その国の文化について書かれている書籍・雑誌・ホームページを読むことだ。機会があれば、その国からやって来る観光客と友だちになることだ。
海外交流サービスをしているサークルや団体、または、Facebookグループに参加して同じ興味を持っている人たちから情報を得ることだ。
例えば、私が卒業した大学は、米国ワシントン州のベリングハムという市にある。ワシントン州について情報を集める。ワシントン州の大学に留学していた人や旅行をした人から話を聞く。 ワシントン州についての書かれたブログを読む。こんな感じで雑学をする。
英語の雑学は楽しい。思いがけない違いや発見がある。英語を学び直す過程で一番楽しく、刺激があると私は思っている。言葉は生きている。時代の変遷で言葉が死んだり、生まれたりしている。
米国に出張するときは、いつも、本屋に立ち寄って新しいペーパーブックの英英辞書を買ってくる。古い英英辞書を使っていると新しい言葉が見つからない場合があるからだ。
言葉だけの勉強は片手落ちの勉強だ。言葉が話されている国の文化、生活習慣、価値観を学ばないとその国の人を理解できない。
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