日本語を話すときに頭の中に蓄積されている日本語の言葉データベースから必要な言葉を会話にして私たちは話している。英語を話すときも同じである。違うのは、英語を話せない人の頭の中には英語の言葉データベースが蓄積されていないため状況にあった英会話表現が口から出てこない。
英語を話せる日本人は、英語を勉強しているうちに頭の中に英語の言葉データベースを作っている。それを意識しているか、していないかは別だが。英語の言葉データベースがあると「英語で考える、英語で夢を見る」ということが可能になる。
「英語で考える、英語で夢を見る」
英語で考えるようになると日本語表現を英語に翻訳して言葉にする必要がなくなる。頭の中での翻訳作業自体が消えるため自然なスピードで英会話が展開できるようになる。
英語で考えるようになるには、自分の頭の中に「英語の辞書を創る」必要がある。
英語の辞書を頭の中に作るとは、一つの英語の単語を優しい英語で説明できるようにすることだ。英英辞典を書店で見てもらいたい。英英辞典は、英語を母国語にしている人向けの辞書である。私たちが使う国語辞典を同じだ。国語辞典で言葉を調べると優しい言葉で単語の意味が説明されている。同じことが英英辞典でも得られる。
例えば、Coffee という言葉を英英辞典で調べてみるとこんな感じで説明されている。
a drink consisting of an infusion of the roasted and ground or crushed seeds of the coffee tree
What is Coffee?と聞かれたら上記の英文を口から出せば良いだけだ。英語を優しい英語で説明できるようになれば自然と英語で考えられるようになれる。
私は、英語を母国語にしている人たちが言葉を辞書で調べると同じことをする事を勧めている。英英辞典でわからない英単語を調べることだ。最初は、分からない英単語を調べてもまた調べた先にわからない英単語が出てきてという感じになるがわかる範囲で英語を英語で理解する訓練をする。
英英辞典を毎日使えば英語を優しい英語で理解する訓練が簡単にできる。ウエブにある英英辞典サービスを使えば、英英辞典を購入する必要もない。私がお勧めする英英辞典は、Collins English Dictionaryである。こちらのウエブサイトで無料英英辞書を使える。
英英辞書を1年ぐらい続けて使っていくうちに頭の中に英語のデータベースが少しづつ自然に作られていることが分かるようになる。1年間のうちに何度も同じ単語を調べているはずだ。それを繰り返しているうちにその単語の説明が英語で頭に入ってくる。「習うより慣れよ!」だ。
騙されたと思って、英英辞書を使って1年間英語や英会話を勉強してみてください。1年間の間、英和辞典はお休みにしてどうしても分からない時だけ使うようにしてください。英語に触れる時間と回数は、英英辞書を使うことで格段に増えていく。
英語・英会話の上達は、どれだけ英語に触れて学んだ英語を使ったかである。
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