老人は一般的に動作が鈍く遅くなる傾向がある。体の自由度と感覚が悪くなって来るからだ。とっさの動作についていけない。その理由は、視覚能力が衰えて、体を動かす筋力も失っているからである。
機敏に動ける老人と動けない老人の個人差は大きい。日常生活習慣でこの差が生まれる。仕事をしている老人は、色々な刺激を外部から受けてそれに体が対応している。体は環境に適応するようになっている。動きをあまり伴わない、刺激が少ない環境で生活をしている老人は、機敏に動く必要性が実生活で生まれて来ない。
仕事から離れた生活をしているシニアは定期的に体を動かして筋肉や関節を鍛える必要が出てくる。筋肉も関節も使わないと機能が低下してくるからだ。老化だから仕方がないと思っているシニアは間違っている。仕事で趣味でボランティアでいつも体を動かしているシニアは動きが良い。
筋肉は年齢に関係なく鍛えれば育つ。関節も動かし続ければなめらかな動きになる。体は生活習慣に適応するからである。