一人でいる時間が多くなったと気が付くシニアが多いと思う。会社員であった頃は、会社に行くことで同僚がいたり、先輩、後輩がいた。話をする相手がすぐそばにいた。組織の中の自分であったからだ。組織を離れたシニアは、妻から出来るだけ今までと同じように朝外出して欲しいと要求される。今までの自分の生活リズムを壊したくないからだ。
シニア男性は、カフェで1人何をするでもなく時間を持て余す。定年退職後に再就職が上手くいかなかったり、やりたいことがなくなったり、自由な時間に溺れてしまったりしているシニアがいる。年齢が60歳、65歳、70歳で世の中の見る目が変わる。60歳から70歳になるまでの10年間は70歳以降の新しいライフスタイルを作る期間である。
70歳以降の人生は暇との戦いになる。何もやることが無いから暇になる。この問題を解決するのは一つの決断が必要になる。自主的に新しい事、関心を持った事、面白いと思った事を始めるアクションである。残りの人生を楽しませてくれる種は自分の足元に転がっている。それを見つけて種を育てる。それだけである。