67歳の生活:お金を節約する

ウクライナとロシアの戦争で始まった物価高騰と増税は私たちシニアの生活に負の影響を及ぼす。年金生活をしている老人は収入を増やすことができない。出来ることは今ある金融資産を減らさないで増やすことしかない。日々の生活でお金を使う優先順位を考えねばならない。

ライフラインで発生する費用

  1. 食費
  2. 住居費
  3. 電力、ガス、水道などの公共料金
  4. 通信費(電話とデータ)
  5. 固定資産税
  6. 国民健康保険料
  7. 介護保険料

上記以外は生活に潤いをもたらす費用になる。1、3,4までは工夫次第でコストを下げられる。他の項目は固定費になる。お金が出て行かないようにするためには食費、公共料金、通信費、潤いをもたらす生活費を出来るだけ少なくする生活様式にすることになる。

今よりは確実に負担を感じる生活になる。生活の質を下げるのは苦痛が伴う。大きな苦痛よりも小さな苦痛になるようにアクションを取ることになる。

40歳代、50歳代で老後の不安を感じるならば今何をすべきか?

40歳後半から50歳代になる頃、自分の将来を想像する時があるだろう。会社の状況が良くない場合、自分たちの老後の生活を不安に思うのは皆同じである。40歳代から50歳代は住宅ローンや子供の教育費でお金の負担が大きい。定年退職前には自分たちの老後と親の介護資金まで考えなければならない。

老後の不安は自分のキャリアの将来に期待が持てない時に増大する。不安を今感じているならば、考えているだけでなく実際に行動に移すことである。会社員の不安は経済的な不安が多い。リストラで無職になったら収入が途絶える、定年退職後に何で生活をしていけば良いのかなどお金に関する不安である。

自動車運転免許証の返納で迷うシニア

自動車免許証の更新手続きに行く予定だる。75歳未満75歳以上では、運転免許証の更新手続きが違う。75歳以上は認知機能検査を受ける事になる。認知症の恐れと判断された場合は、臨時適性検査の受ける、または、診断書を提出してから高齢者講習を受ける事になる。高齢者講習は、(1)実車指導、(2)個別指導などで3時間かかる。費用は、7550円。認知機能の低下の恐れと判断された場合は、高齢者講習(3時間)を受けるだけである。認知機能の低下の恐れが無い場合は、高齢者講習(実車指導 2時間:4650円)になる。

75歳未満の高齢者は、運転免許証の更新前に高齢者講習を教習所で受講して高齢者講習修了証明書を発行してもらう。更新時に高齢者講習修了証明書を持参して2500円の更新手数料を支払って新しい運転免許証を頂く事になる。高齢者講習修了証明書があると講習が免除される。ただし、違反運転手は講習を受けなければならない。

67歳であるので普通の手続きになる。講習の種類は、「優良運転者」で30分間の講習手数料金500円と免許更新手数料2500円で合計3000円。警察署で更新をするつもりでいる。「一般運転者」は講習手数料800円になるので合計3300円。

60歳過ぎの妻のへそくり、何のため?

家庭でお金を管理しているのは誰だろうか。多くの家庭は奥さんがお金をコントロールしている。そのため、奥さんの考え方次第で「へそくり」を貯めることが出来る。若い頃とは違って還暦を過ぎるとお互いの老後を考え始める。夫が働き続けて収入が毎月入って来るならば、老後の生活に不安を持つことがない。

65歳で会社を卒業する夫を持つと将来の収入に不安を覚えるのは妻である。年金だけでは老後の生活を楽しめない。もし、夫が先に他界してしまったら夫の年金は遺族年金になり妻の懐に入る金額が減額する。収入がない妻は夫に先立たされる前に自分の老後を安心させるだけの貯蓄を求める。

80歳を越えた老人の幸せはなに?

4年前の私達夫婦は義母の介護で大変であった。ケアマネジャーの助言で義母を老健施設に入居させて私達夫婦も義母も義父も気持ちを落ち着かせる生活ができた。

「義母が老健でリハビリを始めて半年が過ぎた。驚くほど回復が早い。自宅で生活をしていた時は小食で好き嫌いがあった。老健ではそんな我儘が通用しない。体力を回復させなければならないという意識で食事をしているようだ。その結果、衰弱していた体が自宅で生活をしていた以上に回復をしてきた。ちょっと、驚いている。老健で提供される食事が栄養面で良くバランスが取れているからだと思う。」・・・4年前の様子

一度衰えた足の筋肉はそう簡単に元に戻らない。老健施設では四輪歩行車で移動している。それ以外は少し認知症の普通の老人と言う感じである。彼女の行動範囲は老健の宿泊フロアーだけに限られる。今年の5月に老健施設から老人ホームに入居した。すでに義父が先に入居している老人ホームである。夫婦で入居する老人ホームは自宅で生活を共にするのとは違っている。

義両親はすでに90歳を超えている。安心して生活を続けるには第三者の見守りと介助が必要になる。90歳を過ぎた人生はどのように見えるのだろうか。本当に幸せなのだろうか。長生きは良いことなのだろうか。体が朽ちて来て自分の思い通りに動かなくなる。そんな生活で幸せを感じるのだろうか。もう一人で外の世界を歩くことができない。他界するまで老人ホーム住まいである。

横浜の街中を歩いている老人たちは幸せな老人たちである。老健や老人ホームのお世話に成らないで自分で動き回れる。動きはスローであるが、行動範囲で制約がない。お金さえあれば、食べたい物が食べられる。老人にとって「行動の自由」があるという事に意味がある。老化で自由な行動が出来ない老人が大勢いる。私が横浜で目にしている老人たちは自分で行動する自由を手にした幸せな老人たちである。

団塊の世代の人たちが2025年に75歳以上になる。私は70歳になる。今年生まれた赤ちゃんの人数が85万人以下と言う。確実に少子高齢化が進んでいる。下記の出生数のチャートを見てもらいたい。

baby population

出生数は減少し、高齢者数は増加する。80歳まで生きられる人が増えるのも確かである。あとは生き方の問題である。肉体的、精神的に制約がない普通の生活が出来る80歳以上の老人がどれだけいるかである。