組織の中で働く人たちには働く日と休む日がある。定年退職をしたシニアにはその区別がない。自分で日々の区別を作らねばならない。自由に自分の時間を使えるのは良いのだが、与えられた自由な時間が多過ぎると思っているシニアがほとんど。自分でビジネスをしていれば、世の中の動きに歩調を合わせる生活になるが毎日が日曜日のシニアにとっては世の中の動きに左右されない。
若者たちや働かざるを得ない人たちにとってみれば「毎日が日曜日」のシニアを羨ましがる。現実は羨ましがるような生活ではない。暇に殺される生活である。自由な時間を喜んでいるシニアは時間を使う目的がある生活をしている。そんなシニアは多くない。公共の図書館に昼間行って見ればそれが分かる。暇そうに新聞や雑誌を読みながら時間を潰している高齢者がなんと多い事か。
自分の時間を自由に使える環境には週末と平日の区別がない。会社で働いていたり、学校に行っている人には週末と平日の区別が当たり前。働いていないシニアにとっては週末と平日の違いはテレビ番組の違いでしかない。
学校に行く必要がなくなる人、働く必要がない人は毎日が日曜日になる。時間は好きなように使える立場になる。65歳を過ぎて会社を卒業したシニアは週末と平日の区別を見失う。自分で時間の使い方を決めておかないと暇に殺される運命になる。