毎日が日曜日の生活を変えるには

70歳を過ぎると仕事をしているシニアの数が減少する。会社で働いていた人も自営業者も仕事を辞めて余生を楽しもうと考え始める。老人の健康寿命(男性 72.14歳  女性 74.79歳)を考えると70歳から好きなことで余生を楽しみたいと思うのが自然だ。

実際に70歳代の高齢者は「毎日が日曜日」をどのように過ごしているのだろうか。1日中自宅にはいられない。どこかに行って暇を楽しんでいるに違いない。一体、どこにいるのだろうか。

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なぜ、老人は切れるのか?

スターバックスのカフェで仕事をしている64歳のシニア。パソコンを目の前にしてインターネットの仕事をしているのだが、時々、中年から熟年の奥さん方が4,5人でやってきて大声でおしゃべりを始める。これが我慢できない。インターネットで何かの記事を書いている時や考え事をしている時におしゃべりの声が集中力を妨げる。

自分の感じ方を第三者の視点で分析して見ると、自己中心的な考え方をしているのが分かる。

何かに集中したければ、カフェで仕事をしない事だ。カフェではおしゃべりが当たり前だからそんな感じ方はおかしいとなる。

老人が切れる、気が短いと言われる理由

親の介護、孫の相手、自宅のリフォーム、身体の老化対策で時間を失う老後

子供が独立して家を出る。夫婦二人だけの生活が始まる。ちょうど年齢が還暦を過ぎ、年金をもらえる歳になるまで夫婦二人だけの生活を楽しんでいた。このまま老後の生活を続けられるかなと思いきや親の介護が始まった。親の介護が始まると自分たちの時間が奪われ始める。

私の両親はすでに他界しているので妻の両親の介護である。最初に義母の介護が始まる。自宅で転倒し介護ベッド生活になる。そのため、義父の身の回りのお世話で月の半分は実家での生活が始まる。夫婦二人だけで楽しむ時間が親の介護で削られていく。

evening

義母の介護はケアマネジャーのおすすめで自宅から老健施設に入居することになる。このおかげで実家に半月も宿泊する必要がなくなった。ただ、月2回、義父のお世話と老健施設への訪問が続く。以前よりも介護に使う時間が減り、夫婦二人で1泊2日の旅に行ける余裕が出来る。この状態が数年続く。そのうちに義父の体が弱くなり一人で生活ができなくなる。急遽、老人ホーム探しで翻弄し、自宅近くの老人ホームに落ち着く。

義母がいる老健施設と義父が生活する老人ホームへの訪問だけになり、夫婦二人の時間が増える。実家は空き家になり、月2回は別荘として利用する。義父が老人ホームの生活に慣れた時点で老健施設にいる義母も同じ老人ホームに入居することになる。

義両親二人共老人ホームでの生活が始まって、私たち夫婦の時間に余裕が生まれる。両親の介護は精神的にも肉体的にも負担が多い。人生は面白いもので介護の負担が和らぐと子供が長男家族に生まれる。嬉しいことだが、孫のお世話が成長に従って増える。孫が一人、二人、三人となるとその負担が増してくる。

夫婦二人で楽しめる時間は親の介護が始まる前までである。それが出来るだけ長ければ長いほど自分たちの時間を気ままに使える。

筋肉年齢で自分の若さを知る

70歳のシニア男性が若返りたいと願うならば、筋肉量を増やし筋力を強化することである。なぜならば、70歳の体は筋肉量が減り筋力も衰えてきている。それが体格に現れるのが70歳代である。筋肉量が減る代わりに脂肪が増える。見かけはあまり変わらないが体力や筋力の衰えが激しくなっているのに気づく。

多くのシニアは年齢とともに体力や筋力が落ちてきていることに気がついている。このままのペースで何も対策を取らないと歩けなくなるという危機感を覚える。問題は運動をしても続かないことである。諦めるシニアと筋トレに励むシニアに分かれる。

筋トレを数年続けたシニア男性の肉体と体力は何も運動をしていないシニアと比較して見た目が相当違う。体に若さを感じさせる。筋肉は年令に関係なく生活習慣の環境に適応する。筋トレで定期的な負荷をかけるとその負荷に耐えられる筋肉を作り出す。負荷を増やし続けると徐々に筋肉が体についてくる。シニアが筋トレをして数年経過すれば、体にその成果が出てくる。

下記の筋肉年齢比較表を参考にしてみれば、今の自分の筋肉年齢を推測できる。

老後生活に不安:シニア女性は夫に何を期待するのか?

老後の生活に不安がない高齢者がいるだろうか。極少数の高齢者かもしれない。老人は色々な悩みを抱き始める。必ずしも経済的な悩みだけではない。裕福なシニアでも悩みは多い。悩みがないシニアなんていないだろう。贅沢な悩みと思う悩みもある。深刻な悩みもある。不安は老人にとって余生を活発に生きるための刺激かもしれない。

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スタバのカフェを仕事場として使っていると他人の会話が自然と耳に入ってくる。時々、シニア女性たちのおしゃべりが弾丸のように聞こえる。話題は、老後の生活不安である。今、60歳から70歳代のシニア女性のほとんどが専業主婦である。年金は国民年金だけ。自分に入るお金は夫が他界したときの相続財産と自分の国民年金だけである。

これだけで老後の生活が成り立つシニア女性であれば心配はないが、ほとんどのシニア女性は経済的に貧乏な状態になる。