新しい生活のリズムを築き上げるのに試行錯誤の時間が必要である。老後にやりたい事があるシニアは、新しい生活のリズムを作りやすい。何をやったらいいのか、どんな老後の生活を求めているのか、自分でもはっきりわからない高齢者はどうしても試行錯誤の時間が発生する。老後の時間の使い方は老いて行く過程で変化する。体の老化現象で今まで出来ていたことが出来なくなり、やれることに制限が生まれるからである。
老後の生活リズムが出来上がっている老人ならばそのリズムが崩れないように対策を取る必要がある。老後の不安はお金だけではない。一番不安な事は健康である。70歳を過ぎる頃から免疫力が急激に落ちて深刻な病気に襲われるリスクが高まる。さらに体の筋肉量が失われて体を活発に動かすのが面倒に感じ始める。
老人の体は筋肉の損失と免疫力の低下で普通の生活を送る上での支障が高まる。お金を貯めればそれで老後の不安が軽減されると信じているシニアは目出度い。実際はお金よりも体を自由に動かせる健康にある。「体が資本である」という心理が老人になればなるほど身に沁みてくる。
老後の生活は出来るだけ長く自宅での生活を普通に暮らせるようにすることである。老人ホームに入居するシニアは自宅で普通の生活ができなくなった方々である。その時に老人ホームに入居できるお金があるか、どうかでお金の不安が生まれる。普通に暮らせる体を維持できる限りお金の不安はあまり起きない。
普通の生活を送ることがシニアの命題になる。