60歳代シニアが気になる、困ることは老化現象と大きな変化

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63歳は微妙な年齢だ。体力や体内機能が徐々に衰えてくる。体のバランス感覚も衰えてよろけることも経験する。今まで経験したことが無いような体調不良になったりする。精神的にはまだ若いという感覚がある。普通の生活の上で何も問題が起きないが、以前以上に注意していないとマズイことが増えて来る。

私は、緑内障を患っている。右目上部半分の視野が見えていない。木の枝が見えなくて避けられなく頭をぶつけることもしばしばある。その上、老眼、近眼、乱視だ。目から入ってくる情報が多いので今後の生活は今以上に不便になる。これは、確実にわかる。70歳頃には、運転免許証を返納することになるだろう。

困ることや気になることが増えてくるのが60歳代のシニアである。特に健康、体力、そして、老後の生活費をどうするかである。

有料介護付き老人ホームに入居できない老人たちはどんな選択をしているのか?

家内の両親が有料介護付き老人ホームに入居する時に慌てないために今色々な有料介護付き老人ホームの資料を取り寄せている。これはいいなあと感じる有料介護付き老人ホームは、皆、月額家賃だけでも30万円以上、それに、管理費、食費、介護費用などがプラスされると月額合計金額が60万円以上(入居一時金なし月払いの場合)になる。

国民年金や遺族年金+貯蓄だけのお金では到底入居できない。一般庶民の老人は、有料介護付き老人ホームに入居する必要な資金は到底用意できないだろう。多くの有料介護付き老人ホームへの入居では、入居一時金を必要とする。その金額が1000万円以上である。

この現実を知るにつれて私たち夫婦の老後が怖くなってくる。二人が同時に有料介護付き老人ホームに入居するとしたら月額合計120万円だ。この様な金額であると資産家だけが有料介護付き老人ホームに入居できる。

資産家でない老人たちは、老人ホームに入る事が出来ないという現実が見えてくる。老人の人口が増加するこれからの時代は、増々、有料介護付き老人ホームに入居する事が難しくなるのが分かる。

65歳を過ぎても働き続けたいシニアは、今から何をすれば良いのか?

雇用される人と雇用する人では、働き続けるための自由度が違う。65歳を境に雇用される人は職を失い、探しづらくなる。雇用する側(経営者、起業家)は自分で働くのを辞める自由裁量権を持つのでビジネスさえ回転していれば外的環境に左右されない。

アルバイトやパートで働くにしても老化による体力低下には勝てない。雇用する側は、自分の仕事を誰かに任せるだけで仕事の量を減らせる。仕事をやめる時は、体が動かなくなったときになる。

65歳を過ぎても働き続けたいシニアは、今から何をすれば良いのか?

「シニアが働ける市場」が広がった時に会社は何を求めるのか?

世界中でフリーランスワーカーが増えて来ている。これもインターネットで仕事が得られるお陰だ。この傾向は、正規雇用から個人ワーカーへのシフトを示している。企業は、正規雇用者数を減らして個人ワーカーと契約して仕事を委託し始めている。米国の新しい企業、Uber(ウーバー)は2000人の従業員で16万人の契約ドライバーと契約してビジネスを展開している。

インターネットという通信技術を活用して企業と個人をつなぎ合わせている。

10年先の仕事場は、オフィスで無くなる。自宅か、カフェか、コーワーキングプレイスになるだろう。通勤電車にギュウギュウ詰めでオフィスまで通う時代は遠い昔になるかもしれない。少なくともインターネット経由で仕事が成り立つ場合は仕事をする場所の制約が無くなる。

典型的な事例が、カスタマーサポートサービスである。人件費が安い日本語が分かる海外の労働者にカスタマーサポート業務をさせている。

少子高齢化社会でシニアの労働力も戦力にしたいと考える企業が増えている。企業が求めるシニア人材は尖った何かを持っていないと企業からのお誘いがない。

シニアの筋トレ後、体の調子が悪くなる理由と対策

年金をもらい始めた65歳のシニアが自由になる時間を活用してスポーツセンターのジムで筋トレを始める。運動習慣がないシニアが筋トレを始めると何故か体の調子が悪くなり、筋トレを止めてしまうシニアが多い。

筋トレ後に体の調子が悪くなるのは、当たり前と思うべきである。運動に体が慣れていないため、体が直ぐに運動を受け付けないからである。体を運動に慣らすには時間がかかる。急に負荷が高い運動をすればその反動が体の不調となってやってくる。

筋トレを始めるときは、スポーツセンターのスタッフに相談して体を慣らす運動プログラムを作ってもらうことである。ただ、体が運動に慣れても筋トレ後の体の不調は続く。それが自然な体の成長過程であるからだ。

誰でも筋トレをした2、3日間は体の調子が良くない。酷いケースであると風邪を引くことになる。でも、シニアは筋トレを続ける必要がある。60歳辺りから体の筋肉が毎年1%ぐらい自然に失われて行く。筋トレをして筋肉を増やして行かないと健康寿命を維持できなくなる。

私の場合はこんな症状が体に表れる。週2回3時間ぐらい筋トレをやり続けている体でも起きる症状である。

  1. 筋肉痛
  2. 関節痛
  3. 筋肉のコリ
  4. 体調不良(気分が良くない感じ)
  5. 風邪を引く(時々)

筋トレをした後は、誰もが類似の症状を経験する。もし、何もこんな症状が起きないならば、筋トレの負荷が少ないと言うことになる。少なくとも、筋肉痛がないと筋肉への刺激が少ない。

失われて行く筋肉を止めて、増やすには筋肉痛が伴う運動の強さが必要になる。筋トレは意図的に筋肉細胞を傷つけて傷ついた細胞を修復させることで筋肉の成長と痛みを生み出す。

私は、現在、65歳でベンチプレス93キロ、懸垂1セット10回、プランク1セット3分ができる体に成長させた。筋トレをやり続けた成果である。65歳であるが筋力と体格は10年以上も若くなっている。

そんな私でも上記の5つの症状は今でも当たり前のように経験する。1から4までの体の症状は筋トレをする上で当たり前と思うべきである。これがないと筋肉は増えていかない

自分の欲求を満たす仕事を探すにはどうするべきか?

起業生活が長くなると組織の中の歯車になって働くのが精神的に苦痛になる。自分がボスで好きな事が出来る環境に住み始めるとその自由を制約する他人の組織で働くのが耐えられなくなるのだ。上司から指示され、意に反する事をやらされてきた経験があるともう二度とそんな世界で働きたくないと心が言い始める。 

今は、自活が出来ているので他人にお世話に成る必要が無い。雇用されて生活し始めると弱い立場になる。もう、弱い立場で悩みたくないと心は言っている。自分で自分を雇う環境を作り出すと雇用する側と雇用される側の違いを歴然と悟る。

会社を卒業したシニアは、もう、弱い立場で仕事をしたくないと思っているのが本音であるが、お金が必要なシニアはもう一度どこかで働くしかない。背に腹は替えられない状態になる。

65歳、70歳になると起業しか自分の欲求を満たす仕事がない

シニアが心の中にあるものを吐き出すときはどんな時か?

第三金曜日に開催される経営者のビジネス勉強会に参加した。もう、この勉強会に参加して7年ぐらいになる。メンバーは顔なじみになっている。いつも参加する人、時々、顔を出す人、様々だ。このビジネス勉強会のメンバーは、60歳代が中心でいつも20名前後が集まっている。午後5時から始まって午後6時30分に終わる。その後、希望者による懇親会が近くの居酒屋で行われる。ほとんどの参加者が懇親会にやってくる。

昨日は、10月度の勉強会と懇親会があった。いつも、一人で仕事をカフェの中でやっていると話をする相手がいない。月1度の勉強会と懇親会でお酒の力を借りて心の中に埋もれた思いを吐き出す良い機会になっている。

シニア男性はお酒の力を借りないと心の中の本音を吐き出さない

65歳からの生活設計をどうするか?

60歳から64歳までの生活と65歳からの老後生活では何が違うのか。現在、64歳の私はまだ65歳からの老後生活を知らないし、分からない。60歳以降の人生は、人によって様々になるということは分かっている。こんな生活でないと困るという理由もない。全ては、「65歳になったらどのような老後を過ごしたいかを計画する」しかない。

65歳以降の生活プランがあると自分の人生の羅針盤が作れる。羅針盤がある生活とない生活では、生きがいと楽しみで相当の違いが出るのではないか。私はそう思う。

65歳からの老後の生活設計

義両親の介護施設をどう考え、対応するか?

在宅介護と在宅治療は、健康な家族や親族を疲労で病気にする。大家族であった昔と違って手が空いている家族がいない。少子高齢化社会で働ける人は労働に駆り出される時代に向かっている。在宅介護と治療は、程度の差はあるが家族の時間と体力を消費する。在宅介護を経験したシニアであれば、私が言いたいことが分かるだろう。

お金があれば、お金に余裕がある両親であれば、在宅介護ではなく介護付有料老人ホームに任せることが出来る。どれだけの家族がそのオプションを持っているのだろうか。貧富の差がこんな所に出てくる。私が介護される立場になる年代は介護施設の空きがあるだろうか。公的な老人ホーム(特養老人ホーム)は料金が安いのでいつも順番待ちだ。

長生きをしている人生の先輩たちが私より先に特養老人ホームに辿り着くだろう。介護環境が整った社会になっていれば、こんな事を心配する必要が無いのだが、日本が北欧のような福祉国家になるのは私が他界してからだろう。

義母と義父の介護でお金がかかる

なぜ、体力が落ちた要介護の高齢者が老健生活で回復するのか?

私の家内の母を今年の7月中旬に近くの老健に入居させた。86歳の義母は、自宅で老衰で死んでいくような感じであった。食欲もなく、起きている時間も少なく、いつも介護ベッドの中で寝ていた。体を動かしていないため足のくるぶし辺りからむくみが目立ち始めていた。そんな状態でケアマネジャーのお勧めの老健に入居申請をした。

老健では、バランスの取れた栄養が取れる食事、出来るだけ普通の生活が送れるような生活リズムを取り戻すプログラム、リハビリ運動が行われた。老健は、基本的に3か月間しか入居できない。そのため、私たちは別の老健に移る手続きを取った。

3か月間の老健生活で義母が健康になる