電車の中で二人の老婦人が会話をしていた。あの人、年齢の割には若く見えるわね・・・と聞こえてきた。確かに、お年寄りにとって若く見えるのが理想だ。男性も女性もそうだ。私が電車の中にいる高齢者たちを眺めてみると若く見える人と年相応に見える高齢者がいる。特に、女性は若く見える人とそうでない人の違いが目立つ。
男性が若く見える要素は私なりに分かっている。女性は、身体だけでなく洋服の着こなしやファッションでだいぶ変わる。正面から見る印象と後ろから見る印象も違う。お化粧もあり、整形美容もある。男性以上に複雑である。
自分はもう若くないと思い始めるのは何歳からだろうか。私はもうすぐ70歳になるが、気分的に40歳、50歳代と感じている。風貌だけを見れば老人に見える。これは否定できない。自分の若さの感じ方には個人差がある。人間はずっと若くいたいという欲求がある。老いを少しでも感じ始めると若くありたいと願い出す。
私が若さを感じ始めたのは20歳代、30歳代の若者といっしょに筋トレをしているときである。ベンチプレスの重量と回数、回復時間などで酷く違いを感じた。当たり前といえば当たり前であるが、少しでも若いということを示したいという欲求が生まれた。
肉体的に老いを若返らせることはある一つのことを除いて無理である。筋肉は年齢に関係なく辛抱強く鍛えれば、若者を超えるパワーと体格を作れる。それ以外は若く化けるしか無い。